登録から指導までの流れ

STEP1.家庭教師センターに登録(1分~5分)

● 家庭教師センターのHPから、登録が必要です。条件面などが気になる場合は、電話で登録することもできます。

STEP2.希望エリア内で生徒を紹介

● 希望エリア内で条件に合った生徒を紹介されます。指導を引き受けるかどうかは、生徒の学力や性格など、詳細な情報を確認してから決めることができます。

STEP3.面接+指導方法などの研修(1時間半~2時間)

● 生徒の受け持ちが決定したら、面接を兼ねた研修があります。研修では、指導方法や注意事項などをレクチャーされます。

STEP4.自宅に訪問し、指導開始

● 登録から最短で、1週間ほどで指導が始まることも。指導開始後も、不安なことを家庭教師センターに相談することができます。

家庭教師バイトとは?

家庭教師バイト3つの仕事

(1)生徒から信頼される存在になる

● 人に教える仕事ですから、何よりもまずは生徒から信頼されなければいけません。初めてバイトをする人はとくに、「勉強を教えること」ばかり気にしてしまいますが、最初の授業では、半分以上、雑談するなど、人間関係をきずくことが何よりも重要です。

(2)友人関係や家族のことなどの悩み相談にのる

● 勉強だけ教えればよいわけではありません。生徒に意欲的に勉強してもらうためには、勉強以外の悩みや不安を軽くしてあげましょう。とくに中高生は、何かと悩みを抱えているものです。とくに学校での悩みや親には相談できず、一人で抱え込んでいる場合が多いです。ですから、先生が生徒の悩みに親身に聞いてあげれば、生徒はそれだけで楽な気持ちになることができ、勉強にも身が入るものです。

(3)もちろん、勉強を教える

● メインの仕事は、勉強を教えること。初めての方は「授業で分かりやすく解説すること」が重要だと思いがちですが、大切なのは、教えることではなく「生徒を導く」こと。先生がいない時にも一人で勉強できるような力を身につけてあげることが何よりも肝心です。そのためには、生徒のやる気をひきだしましょう。生徒の学習意欲が高まれば、先生がいなくても、一人で学習するようになります。

こんな人に向いている!

(1)人の気持ちに敏感な人

● 家庭教師として一番大切な資質です。なぜなら、生徒の気持ちを理解できなければ、効果的に指導することができないから。生徒は、自分の気持ちを理解していない先生には心を開きません。すると、先生がどれだけ熱心に指導しても生徒には伝わらず、成果も上がりません。ですから、何よりもまず生徒の気持ちに敏感になり、「何か悩みを抱えていないか」「今の説明で分かったかな」など、何事にも気を配れる人が向いています。

(2)論理的な思考を持っている人

● 生徒に理解してもらうためには、いかに「わかりやすく」説明できるかがポイント。そのためには、論理的に説明できなければなりません。「方程式では、符号に気を付けて!」とだけ言っても伝わりません。「左辺から右辺に文字や数字を移動させることを移行という」「移行すると、符号が入れ替わるよ!」のように順を追って説明してはじめて伝わります。

(3)子どもが好き!勉強を教えたい!情熱のある人

● 子どもや勉強を教えることが好きな人には、うってつけの仕事です。生徒ととしても、熱意ややる気のある先生の指導を受けた方が、学習意欲と理解力が高まるものです。「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、熱意のある先生は、それだけで生徒から信頼されますから、家庭教師に挑戦してみてはいかがでしょう。

給料や待遇

(1)学生バイトの平均時給
対象平均の時給
小学生1500~1750円
中学生1500~2000円
高校生2000~2500円
(2)プロ家庭教師の平均時給
対象平均の時給
小学生3000~5000円
中学生4000~6000円
高校生5000~7000円
(3)交通費

基本的に全額支給されますが、上限(1回の通勤で800円以内など)がある家庭教師センターもあります。支給額は、1kmにつき10円~15円で計算されます。

家庭教師バイトの特徴

家庭教師バイトのメリット

(1)短時間の仕事で稼ぐことができる

● 家庭教師は、時給1500~7000円と高時給なバイトです。ですから、その他のバイトに比べ、短い時間で稼ぐことができます。

(2)空いてる時間に、効率的に仕事ができる

● 大学生であれば、授業の空きコマや部活終わりの1時間など、自部のライフスタイルのなかで空いてる時間を有効利用することができます。また、社会人の方でも、週末だけ副業として働くことができます。

(3)生徒やご両親と喜びを共有できる

● 家庭教師をしていて、一番の喜びは「生徒の成績が上がる」こと。とくに生徒が志望校に受かったときは、とても嬉しいものです。また、生徒だけでなく、そのご両親からも、喜びの声をいただけるのは、とてもやりがいを感じます。

家庭教師バイトのデメリット

(1)慣れるまでは、授業の準備に時間がかかる…

● 短時間で稼ぐことができる一方、授業に慣れるまでは、準備に時間がかかってしまうことも… もちろん、授業時間ではないので、時給もありません。

(2)生徒の成績が上がらないとプレッシャーが…

● 先生がどれだけ熱心に指導しても、生徒の成績が上がらなければ、とてもプレッシャーを感じます。「自分の指導は正しいのだろうか…」など。また、保護者からも、先生の指導に不安を感じられてしまうと、余計プレッシャーがかかってしまいます。

家庭教師バイトで身につくスキル

(1)分かりやすく説明する能力

● 生徒が苦手としている分野を理解してもらうためには、いかに分かりやすく説明できるかが重要。「分かりやすい説明」とは、どれだけ具体的に説明できるかということ。難解な数学も、生徒の身近なものに例えて説明してあげれば、理解がいっそう早まります。

(2)コミュニケーション能力

● 生徒に信頼されるためには、生徒が「どんな性格」で「何を考えているのか」を把握する能力が不可欠。そのためにも、コミュニケーション能力は欠かすことができません。生徒と密な会話ができなければ、生徒の悩みや不安に気づくことができないからです。生徒との日々の会話を通して、あなたのコミュニケーション能力も高まります。

(3)コーチング力

● 「家庭教師の仕事=教えること」のように感じるかもしれませんが、本当に優れた指導者は、教えることではなく「導くこと(コーチング)」を大切にしています。必要最低限の説明をしたら、あとは生徒の力で解くように導く。つまり、ゴールは「教えない指導」なのです。