【2023年版】愛知県公立高校入試の仕組みをわかりやすく解説!

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清水先生
「彼を知り己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」
合格を掴み取るためにまずは入試制度の仕組みをしっかりと理解し、適切な対策を行っていくことが大切です。ここ数年制度改定が頻繁に行われている愛知県の高校入試を注意深く見ていきましょう。

出願要件を知る

各県によって仕組みが異なります。まずは、制度を正しく理解することが、志望校合格への第一歩です。

出願できるのは2校

入学志願者は、「愛知県立高等学校の通学区域並びに群及びグループに関する規則」及 び「名古屋市立高等学校の通学区域並びに群及びグループに関する規則」の定めるところ 並びに次の(1)から(4)までにより、1校1学科又は2校2学科へ出願する ことができる。


愛知県教育委員会HPより

愛知県では、第一志望校、第二志望校の2つを選択して受験することができます。しかし、選択する際に一定のルールがありますので、以下の表を元に解説していきます。

尾張学区三河学区
名古屋市、一宮市、瀬戸市、半田市、春日井市、津島市、犬山市、常滑市、江南市、小牧市、稲沢市、東海市、大府市、知多市、尾張旭市、岩倉市、豊明市、日進市、愛西市、清須市、北名古屋市、弥富市、あま市、長久手市、愛知郡、西春日井郡、丹羽郡、海部郡、知多郡豊橋市、岡崎市、豊川市、碧南市、刈谷市、豊田市、安城市、西尾市、蒲郡市、新城市、知立市、高浜市、田原市、みよし市、額田郡、北設楽郡
 尾張1群尾張2群三河群
A日程旭丘、惟信、松蔭、昭和、熱田、豊明、日進西、犬山南、江南、小牧、一宮北、一宮南、尾西津島海翔、半田東、常滑内海、市立緑、市立名東明和、松蔭、名古屋南、瀬戸西、春日井、春日井西、高蔵寺、長久手、新川、一宮、一宮北尾西津島、津島北、稲沢東、海翔常滑、東海南、大府、内海、市立向陽、市立山田岡崎、刈谷、豊田北、豊丘、国府、豊田南、安城、岡崎西、豊橋南、西尾東、一色、衣台、福江、御津、高浜、足助、加茂丘、岩津
B日程名古屋西、中村、鳴海、天白、春日井東、日進、東郷、犬山、尾北、小牧南、丹羽、一宮西、木曽川美和、半田、大府東阿久比東浦武豊、市立菊里、市立富田千種、守山、瑞陵、瀬戸、春日井東、春日井南、旭野、犬山小牧南、西春、一宮興道、木曽川、津島東、美和、五条、横須賀、大府東阿久比東浦武豊、市立桜台、市立北時習館、豊田西、豊橋東、岡崎北、刈谷北、西尾、知立東、安城東、小坂井、豊田、成章、豊野、幸田、碧南、安城南、吉良、豊橋西、蒲郡東、松平、三好、田口

住んでいる地域によって受験校が決まる

まずは居住地から志望校が制限されます。上の表の通り、尾張学区、三河学区の2つに居住地が分けられ、その制限内で志望校を選択することになります。

各郡から1つ選択

居住地(学区)から更に、群に分けられます。上の表の通り、三河群は1つですが、尾張群が2つに分類されています。
受験校を選ぶ際は、この群の中から1つの群を選択しなければなりません。
群をまたいでの受験はできないので注意です(例外あり)

選抜制度を知る

試験そのものの制度に関しても理解していきましょう。
「敵を知ること」で要領よく試験対策をすることが可能となります。

内申点・当日点

愛知県高校入試では、内申点、当日点の2つを元に合否を判定します。

内申点 90点満点(45点×2)

内申点は通知表を見ると5段階評価×9教科=最高45
この45点満点の内申を×2したものが高校入試の合否判定に使用されます。
主要5教科と副教科4教科の区別はなく、均等に評価されます。

当日点 110点満点(22点×5教科)

当日の試験は主要5教科(それぞれ22点満点)のテストを受験します。
この110点満点の点数が合否判定に使用されます。
22点満点でわかりにくい点数ですが、これも愛知県特有の制度になっていますので注意しましょう。

採点タイプ

内申点(90点)と当日点(110点)が評価の対象になることはお伝えしました。
ただしここで注意していただきたいのが、2つを単純に合計したもので評価されないということです。以下の3つのタイプに分けて評価されます。

Ⅰ型内申+入試点
Ⅱ型(内申× 1.5 )+入試点
Ⅲ型内申+(入試点×1.5)

Ⅰ型【均等型】

(内申)90点+(入試)110点=200点満点

内申点、当日点を平等に評価する高校です。難易度的には中間の高校が採用しています。学校における学習への取り組み、入試対策、共に重要になります。

Ⅰ型を採用する高校
旭野 長久手 豊明 瀬戸西 鳴海 東郷 日進西 大府 知多翔洋 犬山南 小牧 瀬戸 春日井西 津島北 瀬戸北 海翔 犬山 杏和 旭丘(美術) 明和(音楽) 愛知工業 東山工業 名南工業 愛知商業 緑丘商業 中川商業 瀬戸窪業 春日井工業 春日井商業 一宮工業 一宮商業 木曽川 小牧工業 稲沢農業 岩倉総合 佐織工業 桃陵 惟信 大府東 阿久比 東浦 内海 武豊 南陽 守山 古地野 佐屋 半田農業 半田商業 半田工業 東郷 etc…

Ⅱ型【内申重視型】

{(内申得点)× 1.5 }+(当日点)=135点+110点=245点満点

内申点の評価を重要視する高校です。難易度的には低めの高校が採用していますが、内申点を重視しているため学校における学習への取り組みが重要となります。

Ⅱ型を採用する高校
惟信 大府東 阿久比 東浦 内海 武豊 南陽 守山 古地野 佐屋 半田農業 半田商業 半田工業  etc… 

 

Ⅱ型【内申重視型】

(内申得点)+{(当日点)× 1.5 =90点+165点=255点

当日点の評価を重要視する高校です。一般的に進学校と呼ばれる難易度の高い高校はこの型を採用しています。テストで結果を出せる高い能力が求められています。しかしながら、この型を採用する受験生は内申点が平均的に高い傾向にあるので、内申点を疎かにすると大きなハンデを背負うことになります。

Ⅲ型を採用する高校
旭丘 明和 一宮 一宮北 千種 瑞陵 中村 天白 昭和 半田 一宮西 名古屋西 五条 横須賀 松蔭 春日井 一宮興道 西春 熱田 津島 小牧南 高蔵寺 丹羽 新川 半田東 名古屋南 東海南 春日井南 江南 常滑北・常滑 春日井東 美和 一宮南 津島東 尾西普通木曽川普通稲沢東普通尾北普通東海商業商業

※各高校の採点方式は年によって変動があります。また掲載高校も一部のみです。志望校の採点方式を知りたい方はこちらをご参照ください。(愛知県教育委員会から)

一般選抜

愛知県高校入試では普通科で85~90%、専門・総合学科で60~70%程度を一般枠として募集しています。

一般選抜とは

各高等学校・学科の一般選抜に出願することのできる者は、次の(1)から(3)までのいず れかに該当し、かつ、(4)に該当する者とする。 (1) 中学校若しくは義務教育学校を卒業した者又は中等教育学校の前期課程を修了した者 (以下「中学校卒業者」という。) (2) 令和2年3月に中学校若しくは義務教育学校を卒業する見込みの者又は中等教育学校 の前期課程を修了する見込みの者(以下「中学校卒業見込者」という。) (3) 学校教育法施行規則第95条各号のいずれかに該当する者(別記1参照) ただし、同条第1号又は第2号に該当する者については、令和2年3月に修了する見 込みの者を含むものとする。 (4) 原則として保護者とともに県内に住所を有する者

愛知県教育委員会より

試験日程と当日スケジュール

2022年の試験日程

Aグループ 3月7日 (月)学力検査 / 3月8日 (火)面接

Bグループ 3月10日(木)学力検査 / 3月11日(金)面接

8時30 集合

第1時限 国語 9時10分ー9時55分 (45分)

第2時限 数 学 10時15分ー11時00分 (45分)

第3時限 社 会 11時20分ー12時05分 (45分)

12時05分 昼食休憩 

12時55分 検査場入場・着席

第4時限 理科 13時05分ー13時50分 (45分)

第5時限 外国語(英語) <聞き取り>14時05分ー14時10分 (5分)

           <筆 記> 14時35分ー15時15分 (40分)

1教科あたり45分のテスト5科目、9:00-15:15まで行われます。

出題内容

学力検査は、中学校学習指導要領における各教科の目標に即し、基礎的・基本的な事項について出題する。その際、思考力、判断力、表現力等を適切に測ることができるよう配慮する。

愛知県教育委員会より

中学校学習指導要領とは、中学校の先生が授業で指導する際のガイドラインとなるものです。
学習指導要領においては、「教科書に沿った指導をすること」になっています。
つまり教科書の内容が最重要項目になってくることがわかりますね。

推薦選抜

愛知県高校入試では普通科で10~15%、専門・総合学科で30~40%程度を推薦枠として募集しています。
H29年度より制度変更があったので、その点にもご注意ください。

推薦選抜とは

普通科については、志願先の高等学校の一般選抜に第1志望として出願する者のうち、 次のアからウまでの全ての条件を満たし、出身中学校長の推薦を得た者とする。 ア 中学校卒業見込者であること。ただし、学校教育法施行規則第95条第2号に該当する者(別記1参照)のうち、令 和2年3月に修了する見込みの者を含む。 イ 普通科を志望する意志が強く、動機・理由が明白・適切であること。 ウ 人物及び学習成績が優れていること。

愛知県教育委員会より

このような条件の中で、学校から推薦を貰うことができます。

制度変更と試験内容

H29年度の制度変更によって以前の認識とは大きく変わりました。

変更内容:推薦入試と一般入試の区別を無くす

 実施日程試験内容
旧制度2月面接のみ
新制度一般入試同日一般入試と同じ

以前は、推薦入試、一般入試は全く別のものとして受験できましたが、新制度からは、「推薦カード」を持って一般入試に参加する。ものだと考えてください。

変更内容:推薦志望校と第一志望校を一致させる

  推薦志望校一般第一志望校一般第二志望校
旧制度ABC
新制度×ABC

旧制度では、推薦入試でレベルのレベルの高い高校に挑戦して、失敗したら一般入試ではレベルを落とすということが可能でしたが、新制度からは推薦志望校、一般第1志望校は一致させるルールができました。これにより以前より推薦を貰うメリットが小さくなりました。

推薦は狙うべき?

推薦入試によるメリットが大きく低下したことを説明しましたが、それでも推薦は狙うべきです。

推薦を貰うために必須なのが「内申点」です。一般入試においても内申点を確保することは必須です。どちらにしろ内申が必要になってくるなら、狙わない意味がありません。

つまり、「推薦を強く意識をせずとも取れるなら取るべき」なのが推薦入試です。

コロナウイルス蔓延による特別措置は?

2022年の入試はコロナウイルスによる出題範囲、日程の変更などが噂されています。

出題範囲・内容

愛知県教育委員会からは、特に変更点は伝えられませんでした。

日程

日程に関しても遅らせるなどの措置は取られず、例年通りの試験日程です。

まとめ

ここまで簡単に愛知県高校入試について解説しました。
正しい知識を持って、正しい対策を行っていくことこそが受験成功への近道です
少しでもわからないことや、不安な点がある場合は愛知県教育委員会公式HPを参照頂くことをお勧めします。
また、家庭教師GIPSでは愛知県高校入試に関する情報を随時更新しております。わかりやすく、正しい情報をお伝えすることで皆様の合格にお力添えできれば幸いです。