広島県の中学受験の特徴や現状について、また、気になる人気校の特色と難易度一覧表をまとめました。

  • 広島県の私立・公立中高一貫校の受験の特徴を知りたい
  • 広島県における中学受験の基本的な情報を理解したい
  • これから検討するが広島県での中学受験について概要を知りたい

まずはファーストステップとして、全体的な広島県の受験状況を把握したい方向けの内容となっています。

広島県中学受験の特徴

広島県の中学受験の大きな特徴として、「県立中高一貫校」「国立大学附属校」の存在があります。県立広島中学校をはじめとする公立の中高一貫校は高い人気を集めており、私立中学と並ぶ選択肢となっています。また国立大学付属校は非常に難易度が高く、競争率も高い特徴があります。

私立中学では近年、英語教育や探究学習、国際バカロレア(IB)など、特色ある教育プログラムを展開する学校が増えてきました。また、附属小学校からの内部進学枠を持つ学校もあり、早い段階から受験を視野に入れる家庭も少なくありません。

広島県の中学受験は、県立中高一貫校・国立大学附属校と私立中学の両方を視野に入れた受験戦略が重要です。公立中高一貫校は学力検査に加えて適性検査も実施されるため、多角的な能力が求められます。

広島県では国公立の人気が高いですが、私立中学もそれぞれに特色があります。

お子さんの特性や将来の目標に合う学校が選べるといいですね。

広島御三家とは

広島県の中学受験における「御三家」は、一般的には次の3校と言われています。

  • 広島学院中学校(男子校)
  • ノートルダム清心中学校(女子校)
  • 広島大学附属中学校(共学)

広島県中学受験「入試日程」

広島県の私立中学入試は例年1月初旬から始まり、下旬までにほとんどの入試が終わります。多くの学校が複数回の入試を実施しており、受験機会は比較的豊富です。

一方、公立中高一貫校の入試は例年1月下旬に実施されます。県立広島中学校や広島市立広島中等教育学校など、公立中高一貫校は同日に実施されることが多いため、複数の公立校を受験するのは難しい状況です。広島大学附属系も1月下旬から2月頭に入試が行われることが多く、受験のスケジュール調整は志望校を決める際にも大きなポイントとなります。

私立中学と公立中高一貫校の両方を受験する場合は、日程が重ならないように注意が必要です。多くの受験生が私立中学の入試を受けた後、公立中高一貫校の入試に臨むという流れになっています。

【最新版】広島県の中学受験の現状

広島県の中学受験では、県立広島中学校が引き続き最難関として高い人気を集めています。県立広島中学校は2024年度入試では実質3.1倍の高い倍率となっています。難易度は変わらず高いのですが、少子化等の影響もあり、競争率は多少緩和されている印象を受けます。

また、広島大学附属福山中学校や広島大学附属中学校も根強い人気があり、両校とも高い倍率となっています。私立中学では、広島学院中学校、広島女学院中学校が難関校の位置を保っているようです。広島国際学院中学校のような、いわば後発組の私立中学も独自のカリキュラムで受験者を増やしているケースも見受けられますし、広島城北中学校は2科目受験が始まったことから受験者数を伸ばしています。

広島県の中学受験率は全国平均と比較するとまだ低いものの、毎年増えている傾向にあります。特に広島市内と福山市では中学受験熱が高まっており、早期からの塾通いが一般化しつつあります。

広島県「主な私立中学の特徴と難易度一覧表」

学校名男子校/女子校/共学特徴難易度
広島学院中学校男子校カトリック系、進学実績トップクラス、東大・京大合格者多数★★★★★
ノートルダム清心中学校女子校カトリック系、きめ細かな指導、難関大学進学者多数★★★★★
AICJ中学校共学国際バカロレア認定校、英語教育と探究型学習が充実★★★★★
広島なぎさ中学校共学探究型学習を重視、国際教育に力を入れる★★★★
修道中学校男子校儒学の伝統、文武両道、スポーツも盛ん★★★★
広島城北中学校男子校自主性を重視した指導、進学実績良好★★★★
山陽女学園中等部女子校英語教育に注力、伝統ある女子教育★★★★
広島女学院中学校女子校プロテスタント系、女子教育の伝統校、英語教育が充実★★★★
盈進中学校共学ICT教育が充実、きめ細かな指導★★★
如水館中学校共学少人数制授業で丁寧な指導、進学実績良好★★★
武田中学校共学個性を伸ばす教育方針、スポーツ活動が盛ん★★★
広島国際学院中学校共学理数系教育に注力、キャリア教育が充実★★★

※難易度はあくまで目安です。

広島県「公立中高一貫校」

広島県の公立中高一貫校は、中等教育学校、併設型、連携型と分かれ、複数の学校があります。主な公立中高一貫校は以下の通りです。

広島県の公立中高一貫校

  • 県立広島中学校
  • 広島市立広島中等教育学校
  • 福山市立福山中学校
  • 県立広島叡智学園中学校
  • 県立三次中学校

特に県立広島中学校は偏差値が非常に高く、広島県の中学受験において最難関と言われています。東大や京大などの難関大学への合格実績も豊富です。令和5年度の入試では倍率が3倍を超え、広島県内の受験生から高い支持を得ています。進学実績だけでなく、探究学習や課題解決型学習にも力を入れており、思考力・判断力・表現力を重視した教育プログラムが特徴です。

広島市立広島中等教育学校も人気が高く、生徒の自主性を重視した教育と高い進学実績で評価されています。特色ある6年間の一貫したカリキュラムにより、国際的な視野を持つ人材育成を目指しています。近年は海外の教育機関との交流も盛んで、英語教育にも力を入れており、グローバル人材の育成に注力しています。

※連携型は、既存の市町村立中学校と都道府県立の高等学校が連携を深める形での中高一貫教育。詳しくは「広島県教育委員会ホームページ」をご覧ください。

広島県の国立・大学附属中学校

  • 広島大学附属中学校
  • 広島大学附属福山中学校
  • 広島大学附属東雲中学校
  • 広島大学附属三原中学校

広島大学附属の4校は、国立の中学校として高い進学実績と質の高い教育で評価されています。特に広島大学附属中学校の難易度は高く、広島市内では常に最難関校のひとつとして位置づけられています。また、広島大学附属福山中学校は、広島県東部で最も人気の高い学校のひとつで、福山市内外から多くの受験生が集まります。

東の筑波、西の広大附属」と並び称されることも多く、高い大学進学率を誇ります。広島大学附属中学校の東大・京大合格者数は西日本でもトップクラスであり、医学部への進学実績も非常に優れています。6年一貫教育の強みを生かし、中高一貫したカリキュラムによって思考力・表現力を徹底的に鍛える教育が特徴です。

広島大学附属東雲中学校と広島大学附属三原中学校はやや知名度が低いものの、少人数制の指導で一人ひとりに目が行き届く教育環境が整っています。特に附属東雲中学校は、インクルーシブ教育の実践校として注目を集めており、多様性を尊重する教育方針が特徴です。附属三原中学校は、広島県中部地域で唯一の国立中学校として、地域の教育拠点としての役割も担っています。いずれの学校も広島大学との連携による高度な研究に基づいた教育プログラムを展開しており、中学受験において根強い人気を維持しています。

子どもに寄り添いながら一緒に乗り越える中学受験

広島県の中学受験は、公立中高一貫校と私立中学、さらに国立の附属中学校と、多様な選択肢があります。お子さまの特性や興味、将来の目標に合わせて最適な学校を選ぶことが大切です。

中学受験はお子さまにとって大きなチャレンジ。大変なことも多くありますが、やると決めたら、お子さまに寄り添い、時に励まし、時にひと息つきながら、一緒に目標に向かって進んでいけるといいですね。

編集:オンライン家庭教師GIPS

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