子どもの進路について考える時期になると、多くの保護者の方が「塾に通わせた方がいいのかな」「家庭教師をお願いしようか」と悩まれることと思います。学習サポートの形はさまざまで、それぞれに特徴があります。塾に行くべきか、具体的な判断基準とともに考えていきましょう。

このコラムでは、塾・予備校・家庭教師それぞれの特徴や違いを解説するとともに、お子さまに合った学習支援を選ぶ際のポイントもご紹介します。よかったら、高校生で迷っている皆さんも見てくださいね!

高校生が塾に行くべきか迷ったら「判断基準のポイント5つ」

高校生の塾選びは、将来の進路に関わる大切な決断です。塾に通うべきかどうか、以下の5つのポイントを参考に検討してみましょう。

1. 現在の成績と志望校とのギャップ

現在の成績と志望校の合格ラインを比較してみてください。模試の偏差値で10以上の開きがある場合は、塾のサポートを受けることで効率的な学習が可能になります。特に苦手科目がある場合は、専門的な指導が力になるでしょう。

なんとなく志望する大学や進路が見えてきた時に、「今の学力で大丈夫かな、勉強のやり方は正しいのかな」と不安や焦りを感じたら、塾を検討してみるタイミングです!

2. 自己管理能力と学習習慣

毎日コツコツと勉強できる習慣が身についているでしょうか。計画を立てて実行できる人は独学でも成果を上げられますが、なかなか継続できない人は塾の規則正しいカリキュラムで生活リズムを整えることができます。

3. 学習スタイルと性格

どんな環境だったら、もっとも学習に集中できるかを考えてみましょう。まわりの友達と切磋琢磨したい人は集団授業、マイペースで学びたい人は個別指導や家庭教師が向いています。また、質問するのが苦手な人も、マンツーマン指導の方が不明点を解決しやすいでしょう。

4. 学校の授業の理解度

学校の授業についていけているかどうかも、塾に行くべきかどうかを判断する重要なポイントです。授業の内容が理解できていない場合は、そのままにせず塾で基礎からしっかり学び直すことで、受験に向けた土台を作ることができます。

5. 時間的・金銭的な余裕

部活動や習い事との両立が可能か、また家計の負担にならないかも検討が必要です。オンライン家庭教師や映像授業など、さまざまな選択肢がありますので、学校や課外活動のスケジュールと予算に合わせて選びましょう。

独学で成績向上をめざせる、受験も乗り切れるタイプもいますよ。

でも、やっぱり方向を示してくれて、やるべきことを明確に提示されたほうが効率よく勉強が進む子の方が多いようです。

高校生が塾に通うメリットとデメリット

高校生が塾に行く理由は、主に「学校の成績をアップする」か「受験対策」です。塾に通うメリットとデメリットは次のとおりです。

高校生が塾に通うメリット

  • 勉強が習慣化され、モチベーションを維持できる
  • 自分の目的やレベルにあった学習ができ、不明点を解決できる
  • 志望大学に特化したカリキュラムで効率的かつ効果的な対策ができる

高校生が塾に通うデメリット

  • 時間的な制約が増え、部活や習い事などの両立が難しくなる可能性がある
  • 塾に行っていることに満足してしまい実質的な学力アップにつながらないことがある
  • 自分に合っている、通いやすい塾でないと続けづらい

よく「塾でお客さん状態」という言い方をしますが、塾にただ通えばいいわけではありません。

塾には行っているものの、テキストを開いてホワイトボードを見つめているだけ……では、結果に結びつきません。

塾に行くべきかどうかは、まず本人が「なんとか成績を上げたい、勉強をがんばりたい」という意欲があるかも重要です。

塾・予備校・家庭教師の違いとは

大学受験や学習支援の方法として、塾、予備校、家庭教師という3つの選択肢があります。それぞれの特徴を理解して、自分に合った方法を見つけていきましょう。

は、中学生や高校生の多くが利用している一般的な学習支援施設です。学校の授業の補習から受験対策まで、幅広い学習ニーズに対応しています。集団授業と個別指導の2つの形式があり、自分の学習スタイルに合わせて選べます。定期的に通うことで、学習習慣も身につきやすいのが特徴です。

予備校は、主に大学受験を目指す高校生や浪人生のための専門的な教育機関です。各教科に精通した講師陣による質の高い授業が魅力です。また、豊富な受験対策用教材や定期的な模試を通じて、受験に向けた実践的な力を養うことができます。多くの受験生が集まるため、良い意味での競争意識も生まれやすい環境です。

家庭教師は、講師が生徒の自宅を訪問して行う1対1の個別指導です。生徒一人ひとりのペースや理解度に合わせて、きめ細かな指導を受けることができます。特に苦手科目の克服や集中力に課題がある場合に効果的です。最近では、オンラインで指導を受けられる家庭教師も増えており、時間や場所の制約が少なくなっています。

それぞれの方法には特徴があるため、自分の学習目標や性格、生活スタイル、そして費用面なども考慮して選択することが大切です。また、複数の方法を組み合わせることも可能です。まずは無料体験などを利用して、自分に合った学習方法を見つけてみましょう。

塾・予備校・家庭教師の比較一覧表

では、塾・家庭教師・予備校を比較していきましょう。

項目家庭教師予備校
指導形態集団または少人数1対1のマンツーマン主に集団授業
学習場所教室に通う自宅で学習専用校舎に通う
月額費用(目安)15,000〜30,000円20,000〜50,000円35,000〜70,000円
カリキュラム網羅的・体系的生徒に合わせたオーダーメイド大学受験に特化
学習環境ライバルと高め合える自分のペースで集中できる多数の受験生と切磋琢磨
質問のしやすさ限られた時間内気軽に質問可能授業後や質問タイムに対応
専門性教科ごとに専門の講師教師によって異なる受験に特化した専門講師
時間の融通決められた時間割調整が比較的容易固定の時間割
その他の特徴模試や自習スペースあり学習習慣づけに効果的豊富な教材と模試の提供

塾に行かなくても大学受験はできる?

「塾や家庭教師なしでも大学受験は可能なの?」という質問をよく耳にします。結論から言えば、もちろん可能です。実際に、独学で難関大学に合格する生徒も毎年一定数いるはずです。

しかし、独学で成功するためには、いくつかの条件が必要です。まず、小学生や中学生の頃から家庭学習の習慣が身についているかどうかが重要です。毎日コツコツと勉強を続けられる自己管理能力は、独学の大きな武器となります。

また、大学受験に関する情報を自ら積極的に集め、分析できる能力も必要です。入試の傾向や対策、効率的な学習方法など、受験に関する情報は膨大です。これらを自分で適切に取捨選択し、学習計画に活かせるかどうかも成功の鍵となります。

このような条件をすべて満たせる人は限られています。多くの受験生にとって、塾や家庭教師のサポートを受けることで、より確実に目標達成に近づけると言えるでしょう。専門家による学習指導や進路アドバイス、そして定期的なテストによる現状把握など、プロのサポートには大きな価値があります。

大切なのは、自分の学習スタイルや現状を正しく理解し、最適な方法を選ぶことです。

大学受験の大変なところは、勉強はもちろんですが、志望校と志望する学部を決めること。

自分のやりたいことがはっきりしていなかったり、実力と志望校がマッチしなかったり……。

模試の結果を分析するのも、学習プランをたてるのも、難しいんですよね。

高3になると周りも目の色を変えてくるので、焦りもふくらむばかり!そうした時に相談にのってくれる第三者、塾や家庭教師の先生がいると保護者としても本当に心強いです。

高校生の勉強サポートで親ができること

お子さんが高校生になると、親として勉強面でのサポートの仕方に悩むことが多くなりますよね。実は、この時期の親として最も大切な役割は、「良き聞き役」になることなのです。

高校で学ぶ数学や英語、理科は専門的で、詳しく教えられる親は限られてくるでしょう。不明点や疑問点を学校ですべて解決できればいいのですが、それもなかなか難しいようです。

そして、高校時代は子どもの心身が急激に成長することが多く、成績も気分も上下が激しくなりがちです。突然の成績低下に戸惑ったり、部活と勉強の両立で悩んだりするお子さんも少なくありません。あれこれ言い訳をして、勉強をおろそかにする態度を見ていると、親は親でイライラしますよね。

そんなとき、つい「もっと勉強しなさい!」と言いたくなる気持ちはよくわかります。でも、その焦りや不安は、実は誰よりもお子さん自身が感じているものです。むしろ必要なのは、子どもの話に耳を傾け、気持ちに寄り添うことではないでしょうか。

たとえ些細な話でも、「そうだねー」「なるほど」と共感しながら聞いてあげることで、お子さんの心の支えになれます。高校生になると自分から話しかけてくることは減るかもしれませんが、話し出したときにはしっかり受け止めてあげましょう。

プレッシャーをかけるのではなく、適度な距離感を保ちながら見守る。それが、この時期の親子関係を良好に保つコツかもしれません。

とはいえ親は親だから、どうしても口に出ちゃうんですよね〜。

『どうしたの?』『何かあったの?』『なんで話してくれないのよ?』『言わないとわからないじゃないのよ?』『三者面談はどうするのよ?』『この成績でいいと思ってんの!(だいだい最期は怒鳴ることになる)』……

黙って寄り添って見守るって、言うほど簡単じゃないんですよね……。

塾に行くべきか悩んだら「体験」してみましょう

塾や家庭教師の先生といった第三者を介して、勉強の支援をしてもらう方がうまくいくことも多いようです。塾か、予備校か、家庭教師かと悩むところですが、無料体験などを利用して、まずは実際に受けてみるのがおすすめです。それぞれ体験することで、合う・合わないもわかります。

大学生になったら、それこそ親の手を離れて巣立っていきます。高校時代は大変ですが、あれこれ世話を焼けるのもあと少し。そう思って、大切に過ごしていきましょう!

編集:オンライン家庭教師GIPS

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