茨城県の中学受験における特徴や現状について、また、気になる人気校の特色と難易度を一覧表にまとめました。

  • 茨城県で中学受験を考えている
  • 茨城県の公立中高一貫校もしくは私立中学受験の情報を知りたい
  • 中学受験はまだ検討中だが茨城県における現状を把握しておきたい

そんな保護者の皆さまに参考となるような情報をわかりやすくお届けします。

茨城県中学受験の特徴

茨城県の中学受験は、首都圏に比べると、中学受験の競争は激しくなく、比較的穏やかな受験環境と言えるでしょう。

茨城県内のエリアによって中学受験の状況は異なります。たとえば、水戸市や土浦市などの都市部では、中学受験の競争がどちらかといえば激しい傾向にあります。

また、茨城県では、公立中高一貫校の「適性検査型入試」を導入している私立中学が多い特徴があります。適性検査型入試は、いわゆる中学受験の勉強とは傾向がかなり違うため、特化した対策が必要です。

なお、茨城県の公立中高一貫校は全部で13校と全国でも特に多い特徴があります。そのため、私立中学も公立中高一貫校に倣って、適性検査型入試を導入していることが多いとも考えられます。

茨城県の私立中学の多くが「共学校」

茨城県の私立中学はほとんどが共学校です。

茨城県では、男子校や女子校を選択肢として考えるのではなく、各学校の教育方針や特色、進学実績などを総合的に判断して学校を選ぶことが一般的です。受験を検討する際は、共学校の中から自分に合った学校を探すことになります。

男子校や女子校にこだわりがある場合には、県外の学校を検討する必要があります。私立中学受験では通学に1時間程度かけて通うこともありますが、さすがに1時間を超えるようだと大変です。部活があれば帰りの時間もかなり遅くなるので、お子さまの体力もよく考えて検討するようにしましょう。

学校へのアクセスは単純な乗車時間だけでなく、ラッシュの状況なども事前に確認しておくといいですよ。

でも、とにかく通学は毎日のことですから、片道1時間以上なんていうと、さすがに大変だなぁと思います。

ただ、実際に私立中学ではそれくらいの距離を通っている子がいるのも事実です。

茨城県から都心部の私立中学受験は多いのか?

結論から言うと、それほど多くないと思われます。

たとえば水戸駅から上野駅まで約1時間半弱、往復3時間となるとかなりの負担です。しかし、その負担を考えても、たとえば開成中学校や駒場東邦中学校などを受験する生徒はいます。

県内の学校では物足りないと感じる学力の高い生徒が、都内難関校に挑戦することは実際にあります。いずれにしても、通学の負担、経済的な面(交通費も高くなる)を考慮すると、多数の生徒が選択する傾向にはありません。

茨城県中学受験「入試日程」

茨城県の私立中学入試は、学校ごとに複数の入試日を設定していることが多く、1月から2月にかけて入試が行われます。

具体的な日程は各学校の募集要項で確認する必要があります。また、私立中学校の中には東京会場入試を実施する学校もあるため、受験を検討する際はそれぞれの学校の最新情報を確認することが重要です。

茨城県の中学受験では、公立と私立で入試時期が若干異なり、私立のほうが早い傾向にあります。受験生は両方の入試に挑戦することも可能ですが、日程の重複に注意が必要です。

【最新版】茨城県の中学受験の現状

近年、茨城県の私立中学校でも適性検査型入試を導入する学校が増えています。これは公立中高一貫校の入試形式に近づける動きと言えます。たとえば、以下の中学校では、適性検査型の入試を行っています。

  • 智学館中学校
  • 水戸英宏中学校
  • 茨城キリスト教学園中学校
  • 常総学院中学校
  • 江戸川学園取手中
  • 土浦日大中学校

この傾向は今度も続くと予想されます。

また、茨城県の私立中学校の入試は、全国的な傾向にそって多様化と個性化が進んでいるように見受けられます。たとえば、タブレットを使用した入試や、1教科入試、4教科から好きな科目を選んで受験できる制度などです。特に目立つのは、英語入試の導入です。英検による加点や免除制度、英語のみでの受験なども行われています。

こうした入試スタイルの変化について、志望校の最新の入試情報を確認し、適切な対策をたてることが重要です。

茨城県「主な私立中学の特徴と難易度一覧表」

学校名共学/別学特徴難易度
茗溪学園中学校共学難関大学をはじめ進学実績豊富、国際教育が特徴★★★★
江戸川学園取手中学校共学英語教育/ICT教育の推進、東大・東工大合格者実績あり★★★★
土浦日本大学中等教育学校共学探究学習に注力、日大付属校で内部推薦枠あり★★★★
常総学院中学校共学スポーツ強豪校、特進コースあり★★★
茨城中学校共学伝統校、きめ細かな指導、医学コースあり★★★
水戸英宏中学校共学英語教育に力を入れる、少人数制、eスポーツコースあり★★★
茨城キリスト教学園中学校共学キリスト教教育、英語教育に強く国際交流が盛ん★★★
東洋大学附属牛久中学校共学大学附属、進学実績が安定★★★
清真学園中学校共学少人数教育、きめ細かな指導★★★
智学館中等教育学校共学ICT教育の推進、6年一貫教育★★
開智望中等教育学校共学2020年開校、国際バカロレアDP認定、開智学園グループ★★
霞ヶ浦高等学校附属中学校共学高校附属、スポーツ教育も充実★★

※難易度は偏差値や倍率等から推測しているもので、あくまで目安です。

※特進コースなど一部のクラスは偏差値が著しく高い場合があります。

茨城県の公立中高一貫校

茨城県の公立中高一貫校

  • 茨城県立古河中等教育学校
  • 茨城県立下妻第一高等学校附属中学校
  • 茨城県立下館第一高等学校附属中学校
  • 茨城県立並木中等教育学校
  • 茨城県立水戸第一高等学校附属中学校
  • 茨城県立土浦第一高等学校附属中学校
  • 茨城県立勝田中等教育学校
  • 茨城県立日立第一高等学校附属中学校
  • 茨城県立太田第一高等学校附属中学校
  • 茨城県立立鉾田第一高等学校附属中学校
  • 茨城県立立鹿島高等学校附属中学校
  • 茨城県立竜ヶ崎第一高等学校附属中学校
  • 茨城県立水海道第一高等学校附属中学校

茨城県は公立中高一貫校が非常に多くあります。受験者の対象に関して細かく地域は定められていませんが、県内在住であることが条件のひとつです。

茨城県の公立中高一貫校では、適性検査、グループ面接、志願理由書、調査書を用いて選考が行われます。またすべての公立中高一貫校の入試(検査)日程は同じですから、併願はできません。

過去数年で10校が中高一貫校となっており、全体的に見ると公立中高一貫校をめざす傾向が強くなっていると考えられます。ただし、私立中学校も独自の特色ある教育や充実した環境を提供しているため、子どもの適性や家庭の状況に応じて選択されています。

親子で未来への道を切り拓こう!

茨城県の方針もあって、公立中高一貫校の強化が一気に進み、希望する生徒も多いようです。こうした状況も踏まえて、茨城県の私立中学はより一層、それぞれの特色を打ち出し、生徒募集を行っています。また、一部の私立中学では、学力に応じて茨城県内の難関公立高校(水戸第一など)受験を認めているところもあります。

高校から大学まで見据えて、中学受験を考えるのが大切です。親子でしっかり、じっくり検討し、未来への道を切り拓いていきましょう!

編集:オンライン家庭教師GIPS

中学受験なら

オンライン家庭教師GIPS

塾のフォロー、志望校対策など、1対1で受講できるオンライン家庭教師。

月額1万円台とリーズナブルで、勉強が苦手な生徒から難関校志望の生徒まで幅広く対応。

  • 中学受験を経験した講師がマンツーマンで指導
  • 塾のフォロー、志望校対策などにも対応
  • 24時間LINEで質問し放題(入会者は何度でも無料)

1回60分の無料体験授業も実施中。
入会費や退会費もありませんので、お気軽にお問い合わせください。