千葉県の中学受験の特徴や現状について、また、気になる人気校の特色と難易度一覧表をまとめました。

  • 千葉県の私立中学受験の特徴を知りたい
  • 首都圏における中学受験の基本的な情報を理解したい
  • これから本格的に検討するが千葉県での中学受験について概要を知りたい

まずはファーストステップとして、全体的な千葉県の受験状況を把握したい方向けの内容となっています。

千葉県中学受験の特徴

千葉県特有の入試制度として、「第一志望(推薦)入試」があります。最近は、プレゼンテーション型や資格入試、プログラミングや1科目入試など、入試のスタイルは増えてはいるものの、中学受験では、いわゆる推薦入試は高校や大学受験ほどは多くはありません。

その中で、千葉県独特といえるのが、「第一志望(推薦)入試」です。この制度は、合格をしたら必ず入学するという前提で行われるため、合格後に他校の入試を受けることはできません。

倍率が比較的低く(一部の人気校は高い)、千葉県内の中堅から上位校を第一志望とする受験生には人気の制度です。地元志向の強い保護者や受験生に適した制度といえるでしょう。なお、第一志望(推薦)入試は例年、12月に実施されます。制度を導入している有名な学校では、

  • 国府台女子
  • 東邦大東邦
  • 日出学園
  • 東海大浦安
  • 暁星国際

などが挙げられます。千葉県内の多数の学校が実施しているので、志望校決めの前に一度、確認しておくといいですね。

一方で千葉県は広く、都心部に近い、あるいはアクセスの良いエリアでは依然として東京都内の私立中学受験は高い人気を保っています。首都圏では、日程的に埼玉県がもっとも早く入試がスタートするため、埼玉県内の合格圏内に入る学校を受験し、その後、千葉県の第一志望校を受験、さらに都内の難関校にチャレンジするといったパターンもよくあります。

大学でも「総合型選抜(旧AO入試)」が増えているけど、親としては、ひと足先に進路が決まる推薦はやはり安心……。

千葉県内での進学を考えているなら、第一志望推薦制度の活用も考えたいですね。

千葉県中学受験「入試日程」

千葉県の私立中学入試は1月20日から始まります。首都圏でいえば、東京都や神奈川県(2月1日開始)よりも早く、埼玉県(1月10日開始)よりは遅いタイミングです。主な入試日程は1月20日から23日に集中しています。

私立中学入試が短期間に集中しているため、志望校の入試日が重複する可能性があります。そのため、受験校のスケジュール管理が重要です。多くの学校が複数の入試日程を設けているので、第一志望を中心にどのような日程をたてるか、残念ながらうまくいかなかった時の第二、第三、あるいは第四志望の入試日程を照らし合わせて、いくつかのパターンを考える必要があります。

志望校決めと入試日程は重要なポイント!

塾や家庭教師の先生と相談しながら、日程の組み合わせを考えるのも、親の役割のひとつです。

コレがけっこう大変なのですよ……。

【最新版】千葉県の中学受験の現状

千葉県では、渋谷教育学園幕張中学校・高等学校が非常に高い人気を維持しており、難易度も特に高くなっています。最近では都内の最難関校、たとえば御三家とよばれる開成・武蔵・麻布や、桜蔭や女子学院といった学校の合格を得ても、「渋幕」を選ぶケースも増えているため、今後も引き続き厳しい受験状況になると見られています。

また、千葉県の私立中学受験といえば「市川中」の名前があがります。とにかく受験者数が多いのが特徴で、千葉県外からの受験者も非常に多く、倍率は高くなっています。

東京を別にして、神奈川県・埼玉県・千葉県といった都内近郊の受験でいうと、千葉県は地域が広いこともあって、全体的に首都圏の中では中学受験率は高い方ではないと言えます。とはいえ、絶対的な難関校としての地位を持つ渋幕をはじめ、さらに流通経済大学柏が中学校を新設(2023年)光英VERITASが共学化(2021年)、昭和学院の算数1科目入試など、注目される学校も増えています。

千葉御三家とは

中学受験では「御三家」といわれる学校群がありますが、千葉県では「渋谷教育学園幕張中学校・高等学校」「市川中学校」「東邦大学付属東邦中学校・高等学校」が御三家と言われています。

千葉県は共学が多い地域です。女子校が少ない中で、国府台女子学院中学部がひとつ抜け出て進学校とされています。

千葉県「主な私立中学の特徴と難易度一覧表」

学校名男女別特徴難易度
渋谷教育学園幕張中学校共学国際バカロレア認定校、東大をはじめ進学実績抜群★★★★★
市川中学校共学難関大学への進学実績が高い、6年一貫教育★★★★★
東邦大学付属東邦中学校共学医学部進学に強み、理数教育が充実★★★★★
国府台女子学院女子校小学校からの附属校、早慶など難関大学進学実績あり★★★★
昭和学院秀英中学校共学少人数制授業、きめ細かな指導、進路実績豊富★★★★★
芝浦工業大学柏中学校共学理数系教育に注力、大学との連携が強い、SSH★★★★
千葉明徳中学校共学探究型学習を重視、国際教育プログラムあり★★★
麗澤中学校共学道徳教育・英語教育に力を入れる★★★★
日出学園中学校共学文武両道を重視、部活動が盛ん★★★
二松学舎大学附属柏中学校共学漢学の伝統を継承、国語力育成に注力★★★
東海大浦安共学東海大進学率が高い、部活動が盛ん★★★
千葉日本大学第一中学校共学スポーツ特待制度あり、進学実績も良好★★★
千葉商科大学付属中学校共学経済・商業教育に特色、キャリア教育が充実★★
和洋国府台女子中学校女子校女子教育に特化、きめ細かな指導★★
専修大学松戸中学校共学大学との連携、キャリア教育に力をいれる★★★★
暁星国際中学校共学国際教育に注力、英語教育が充実★★★

※難易度は偏差値や倍率等から推測しているもので、あくまで目安です。

千葉県の公立中高一貫校

千葉県の公立中高一貫校

  • 千葉県立千葉中学校
  • 千葉県立東葛飾中学校
  • 千葉市立稲毛高等学校・国際中等教育学校

千葉県内の公立中高一貫校は、上記の3校です。千葉県立千葉中学校は、6年間の一貫校で東大をはじめ国公立大学への合格者を多数排出しています。東葛飾中学校・高等学校も早慶を含む難関大学への合格者実績が豊富です。

稲毛国際は令和4年度に6年間の一貫校として改編され、稲毛高等学校へ進学します。前述の2校に比べると少なくなりますが、やはり難関大学への実績があります。移行期間を経て、完全な中高一貫校となり、学力強化が期待されます。

子どもに寄り添いながら一緒に走ろう!

千葉県の中学受験は、東京や神奈川に比べると競争が激しいというイメージはあまりないかもしれません。だからといって安易に考えてしまうのは避けましょう。千葉県独自の推薦入試制度など、さまざまな特色がある入試情報をしっかりと把握し、お子さまと一緒に進んでいくことが大切です。

中学受験はお子さまにとって大きなチャレンジ。大変なことも多くありますが、やると決めたら、お子さまに寄り添い、時に励まし、時にひと息つきながら、一緒に目標に向かって進んでいけるといいですね。

編集:オンライン家庭教師GIPS

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