三輪田学園様にインタビューさせていただきました!

貴校の校風を教えてください

千代田区九段という落ち着いた環境に位置し、一学年180人前後の4~5クラスで、大変アットホームな校風の中高一貫の女子校です。生徒と教員の距離も近く、1人ひとりの個性をとても大切にし、自分らしく安心して過ごせる環境が整っています。明治20年に創立者三輪田眞佐子が掲げた、豊かな人間性と高い学力を併せ持つ「徳才兼備」の女性を育てるという三輪田学園の教育理念が130年を経た現在も受け継がれ実践されています。校訓は「誠のほかに道なし」。誠実であることが人として何よりも大切なあり方という意味です。誠実で誰とでもつながることができ、自らの人生を切り拓いていける徳才兼備の女性をこれからも育てていきます。

募集要項などについて教えてください

一般入試は、2/1(午前・午後)、2/2(午前)、2/3(午前)と4回実施しています。午前は、2科4科選択できます。2/1午後は2科のみです。また、2/1,2/2のそれぞれ午前に英検利用入試も行っています。こちらは、国語と算数のどちらか高い方の得点と英検級による英語のみなし点との合計で判定する入試です。(*英語のみなし点:4級で70点、3級で80点、準2級で90点、2級以上で100点)

貴校はどのような生徒におすすめか教えてください

本校はどのような生徒でも自分らしく過ごせる環境が整っています。運動が好き、読書が好き、音楽が好き、絵を描くのが好き、など、それぞれ『好き』なことに取り組み、さらに伸ばしていきたい人、また、さまざまなことに興味をもち、もっと知りたいという気持ちをたくさん持っている人、三輪田学園の校訓「誠のほかに道なし」をしっかり理解し、何事にも誠実に向き合おうとする人、にぜひ入学してもらいたいと思っています。

貴校の特徴を教えてください

社会の急速な変化とともに価値観も多様化している現在、新しい力(思考力・表現力・判断力・対話しつつ共感する力)が求められており、伝統の「読書の授業」に加え、対話の中で問を立てる力を培う「哲学対話」を取り入れ、2021度から中学で探究学習「MIWADA-HUB」をカリキュラム化しました。2022年度からは高校で探究「MIWADA-LAB」もスタートしました。自ら課題を見つけ、思考し自分の考えをまとめ発信していく力を伸ばしていきます。また、教科で特に力をいれているのは、「英語とICT」です。英語教育では、中学の英語は1人1人の英語力に合わせて、Honors Class, Advanced Class, Standard Classの3つに分けて実施しています。Honors Classは、週あたりネイティブのみ3時間、日本人のみ2時間の授業、Advanced Classは、Team Teaching 2時間、日本人のみ3時間の授業が行われます。また、海外のネイティブ教員との1on1オンライン英会話や、英検やTOFEL Primaryの校内受検の実施、そのための対策講座など頻繁に行っています。さらに、中1から、段階的に英語力をつけながらIELTS5.5以上の取得を目指すe-ラーニング「College Pathway」を使って学習を進めていき、国内大学の受験から海外進学まで目指すカリキュラムを展開しています。一定の英検級を持つ希望者に対してはネイティブ教員による放課後特別講座も用意しています。

海外研修では、カナダホームステイ(中2・3)、イギリス語学研修(高1)、マルタ研修(高2)、オーストラリア留学制度(高1・高2)があります。国内プログラムとしては、English Camp(中2)、国際教養大学English Camp(中3以上)、法政大学留学生との交流会「Cross-cultural Project」、模擬国連への参加などがあり、実践的な英語力の育成と国際理解教育の推進を計っています。

ICTでは、全校生徒が自分専用のiPadを所有し、office365 ProPlusを導入し、いつでも双方向でのオンライン授業ができる体制が整っています。MacBookではIllustrator、また、Python、Swiftを使用したプログラミングも行っています。

進路・進学について

さまざまな社会の変化があろうとも、「人としてどう誠実に生きるか」を追求するという軸がぶれるわけではありません。三輪田学園では、「一人の自立した女性としてどう生きるか」という基本を見据えつつ、時代の変化をふまえた柔軟な指導を行っています。6年を通してスムーズに考えられるように、自立のためのキャリアアップ・プログラムが用意されています。

中1では、手帳を使って自己管理と学習習慣の確立を目指し、中2では、ボランティア活動などを通して、社会と自分とのつながりを考えます。

中3から進路指導が本格的に始まり、仕事について知るプログラムとして、保護者の講演会や社会人の卒業生へ職業インタビューを実施しています。また、中3の社会科読書で卒業論文を執筆するのですが、こちらも進路を考えるきっかけになっています。

高1では、「10年後の私」という10歳上の卒業生による講演会や、高1・高2対象で大学生の卒業生から科目選択や受験勉強のアドバイスを受ける機会を設けています。また、大学の先生による模擬講義や学部学科説明会などがあり、さまざまな進路ガイダンスが行われています。さらに、オープンキャンパスや夢ナビLIVEなどの各種進路イベントにも積極的に参加しています。

学校全体の大学進学実績については、9割が国内の四年制大学に進学しています。年度により若干の増減はありますが、約6割が文系、約4割が理系に進学しています。学部は多岐に渡りますが、理系では医・歯・薬・看護学部への進学の割合が高くなっています。法政大学との高大連携が拡充し、最大で30名の協定校推薦制度が2023年度よりスタートしました。また、津田塾大学、東京女子大学とも高大連携が始まったこと、海外の協定大学へ推薦で進学する「海外協定大学推薦制度」(UPAA/UPAS)も充実しているなど、進路の幅がさらに広がってきています。

最後に、生徒様・保護者様に向けてメッセージをお願いいたします!

本校の自慢は、なんといっても生徒です。大好きな学校を受験生に紹介したい、と集まった生徒が生徒広報委員会を立ち上げ、現在500名以上(在校生は約1100人)が所属し、学校の魅力をさまざまな場面で伝えてくれています。学校見学もいつでも行っておりますので、お近くにいらした際などご都合の良いときがございましたらいつでも学校見学にいらしてください。教職員、生徒一同、お待ちしております!