高校受験では学力テストだけでなく、面接も重要な選考要素となっています。面接は、学校への熱意、将来の目標などを先生方に直接伝える貴重な機会です。
でも「何を聞かれるのだろう」「どう答えればいいのだろう」と不安に感じている受験生やご家族も多いのではないでしょうか。
このコラムでは、高校受験の面接で聞かれやすい質問や効果的な回答例、当日の流れなど、面接を乗り切るために必要な情報をわかりやすくご紹介します。適切な準備で自信を持って面接にのぞみ、志望校合格への一歩を踏み出しましょう。
高校受験の面接ポイントは3つ!

①丸暗記しない
面接官は「暗記した答え」と「自分の言葉」の違いを見抜きます。完璧な回答より、自分の経験や考えを素直に伝える方が好印象です。言葉に詰まっても、誠実さが伝わる方が大事です。
②声に出して回答する練習を繰り返す
頭の中だけの練習では不十分です。実際に声に出すことで、言いにくい表現に気づき、本番での言葉の詰まりを防ぐことができます。面接の状況を想定して、対話することに慣れるのが大事です。
③プラスではなく「マイナスされなければいい」と考える
面接で加点を狙うよりも、減点されないよう基本的なマナーや身だしなみに気を配り、自然体でのぞむことが大切です。必要以上に気負うよりは、「マイナスの印象にならなければいい」と考えましょう。
高校受験の面接とは?その目的と重要性
高校受験における面接は、学力試験だけでは見えてこない受験生の人間性や意欲、コミュニケーション能力を評価するための重要な選考方法です。学校側は面接を通じて、次のような点を確認しようとしています。
- 志望動機の明確さと熱意
- 基本的なコミュニケーション能力
- 中学校での生活態度や活動実績
- 高校生活への適応力と将来の展望
- 受験生の人間性や価値観
面接の配点は学校によって異なりますが、推薦入試では特に重視される傾向があります。一般入試でも、学力が同程度の場合、面接の評価が合否を分ける決め手になることがあります。
面接は緊張するものですが、自分の言葉で誠実に話すことが大切です。過度に飾った受け答えよりも、自分らしさを素直に表現することで、先生方に好印象を与えられます。
推薦入試で面接の実施が多い理由とは
推薦入試では、学力だけでなく人間性や意欲を重視するため、面接が多く実施されます。学校側は「その高校にふさわしい人物か」を直接確認し、推薦理由の裏付けとして生徒の熱意や目標を把握したいと考えています。さらに、コミュニケーション能力や将来性を評価するためにも面接は欠かせません。一方、一般入試では学力が主な基準であり、大量の受験者を効率よく評価するために面接が少ないのが特徴です。
高校受験の面接で聞かれる質問と効果的な回答例

高校受験の面接では、いくつかの定番質問があります。ここでは、よく聞かれる質問とその回答例をご紹介します。
志望理由に関する質問
【質問】
なぜ本校を志望したのですか?
【回答例1】
貴校の理数教育に魅力を感じたからです。
中学の時から数学と理科が好きで、貴校の充実した実験設備や発展的な授業カリキュラムが自分の学びたいことにぴったりだと思いました。
また、文化祭で訪問した際、生徒の皆さんが生き生きと実験や研究に取り組む姿を見て、ここで学びたいという気持ちが強くなりました。
【回答例2】
御校の部活動と学習の両立を重視する校風に惹かれました。
中学では陸上部に所属していますが、高校でも続けながら勉強も頑張りたいと考えています。
先輩の進路実績を見て、部活動と勉強を両立しながら希望の進路に進めることを知り、自分もこの環境で成長したいと思いました。
志望理由は、ただ「偏差値が合っている」「家から近い」だけでなく、その学校ならではの特色や魅力に触れることが重要です。学校のホームページや学校説明会で得た情報を踏まえ、具体的なエピソードを交えると説得力が増します。

『貴校』ってなんだか言いづらいし、慣れていないから違和感ありますよね。
面接では貴校とか御校が一般的。
ちなみに「貴校」は書き言葉、「御校」が口語という使い分けの話もよく出てきますが、どちらが適切かよりも、全体の印象を見ているものなので、気にしすぎないようにしてくださいね!当
日忘れちゃったら、『こちらの高校では』『この学校では』みたいな言い方でも大丈夫ですよ!
自己PRに関する質問
【質問】
あなたの長所や特技を教えてください
【回答例1】
私の長所は最後まであきらめないことです。
中学の数学で苦手単元があった時、毎日少しずつ問題を解き、先生に質問を重ねることで克服しました。
この経験から、困難にぶつかっても諦めずに取り組む大切さを学びました。
高校でも粘り強く学習に取り組みたいと思います。
【回答例2】
私の特技はピアノです。
小学校から続けており、人前で演奏することで度胸がつきました。
また、ひとつの曲を完成させるまでの練習過程で、コツコツと努力を積み重ねる習慣が身につきました。
この経験は学習面にも活かされていると感じています。
自己PRでは、単に長所を述べるだけでなく、その長所がどのように高校生活で活かせるかまで言及できるといいですね。
学校生活に関する質問
【質問】
中学校での思い出や頑張ったことは何ですか?
【回答例1】
生徒会活動です。
書記として会議の記録をとる役割を担当し、重要事項を漏らさず記録することの難しさと責任を学びました。
また、文化祭の企画では、クラスの意見をまとめる難しさもありましたが、皆で協力して成功させた時の達成感が大きな思い出です。
【回答例2】
数学コンクールへの挑戦です。
難しい問題に取り組むため、放課後も先生に質問したり友達と一緒に考えたりしました。
入賞はできませんでしたが、粘り強く考え抜く力がついたと感じています。
この経験を高校でも活かしていきたいです。
中学校生活でのエピソードを通して、あなたの人間性や成長の過程を伝えることができます。苦労したことや乗り越えた経験は、高校生活への適応力をアピールする材料になります。
具体的な数字やエピソードを盛り込むことで、回答にリアリティが出て、面接官の印象に残りやすくなります。たとえば、回答例1であれば「記録はノート4冊分になりました」とか「クラス全員が参加できる劇を考える際、32名全員が出演機会を得られるよう、裏方も最後に出てきて踊るアイデアを提案しました」といった具体的な内容を加えると、より説得力が増します。
私の経験からのアドバイスですが、中高一貫校の面接官を務めた知人によると「多くの受験生は暗記した回答に聞こえるが、その子だけの具体的な体験が入ると印象が変わる」とのことです。保護者の皆さんは、お子さんの回答練習の際に「それは具体的にどんな場面だったの?」「その時、あなたは実際に何をしたの?」と掘り下げる質問をしながら、具体的でありながらもコンパクトにまとまった回答へとブラッシュアップしていくとよいのではないでしょうか。
高校受験の面接「受かる人・落ちる人」その違いは?

高校受験の面接で高評価を得る人と、そうでない人には、いくつかの明確な違いがあります。ここでは、面接官に好印象を与える人の特徴と、避けるべき態度についてご紹介します。
高校受験の面接で高評価を受ける人の特徴
- 質問の意図を理解し、的確に回答できる
- 自分の言葉で誠実に話す
- 明るく前向きな姿勢を持っている
- 礼儀正しく、適切な受け答えができる
- 志望理由が具体的で、学校への理解が深い
- 自分の考えや経験を具体的なエピソードで伝えられる
面接官は、受験生の受け答えから、学校生活への適応力や学習意欲、コミュニケーション能力を見ています。自分らしさを素直に表現しながらも、中学生としてふさわしい態度で臨むことが大切です。
高校受験の面接で評価が下がりやすい人の特徴
- 質問の意図を理解せず、ピントがずれた回答をする
- 「はい」「いいえ」だけの短い返答に終始する
- 暗記したような不自然な話し方をする
- 姿勢が悪く、視線が合わない
- 声が小さく、自信がなさそうに話す
- 学校の特色についての理解が不足している
特に注意したいのは、学校についての基本的な知識が不足している場合です。志望校の教育方針や特色について、事前にしっかり調べておくことが重要です。
高校受験の面接でやってはいけないこと
面接では、以下のような行動は避けるべきです。
- 質問に対して嘘の回答をする
- 他校や他の受験生の悪口を言う
- 過度に緊張して黙り込んでしまう
- 面接官の目を見ないで話す
- だらしない姿勢や態度で臨む
- スマートフォンを持ち込む、または電源を切り忘れる
これらの行動は、面接官に悪印象を与えるだけでなく、高校生活への適応能力に疑問を持たれる原因になります。
面接当日の流れと注意点
面接当日は緊張するものですが、一般的な流れを知っておくことで心の準備ができます。ここでは、高校受験の面接の典型的な流れと各段階での注意点をご紹介します。
高校受験「面接前の準備」
・身だしなみを整える
清潔感のある服装、髪型に気を配る
・持ち物の確認
受験票、上履き、筆記用具など
・時間に余裕を持って行動
会場には30分前には到着するよう計画する
・トイレを済ませておく
面接直前に行くと余計に緊張する場合も
準備段階では、前日にしっかり睡眠をとり、当日の朝は軽めの食事を摂るなど、体調管理も大切です。また、面接会場への経路を事前に確認しておくことも重要です。
面接会場での流れ
① 受付
受験票を提示し、指示に従う
② 待機
静かに順番を待つ(この間に深呼吸をするなどリラックス法を試す)
③ 入室案内
名前を呼ばれたら、はっきりと返事をする
④ 入室
ノックをして「失礼します」と言って入室する
⑤ 面接
質疑応答(通常10〜15分程度)
⑥ 退室
「ありがとうございました」と言って退室する
面接会場での待機時間は、過度に緊張しないよう、深呼吸をするなどして心を落ち着かせることが大切です。
また、他の受験生との不必要な会話は避け、自分の面接に集中しましょう。
面接室での注意点
・入室時のマナー
ドアをノックし、「失礼します」と言って入る
・姿勢
背筋を伸ばして座り、手は膝の上に自然に置く
・視線
面接官の目を見て話す(ずっと見続けるのではなく、自然な目線で)
・声の大きさ
はっきりと聞こえる声で話す
・話し方
焦らず、ゆっくりと丁寧に話す
・質問の理解
わからない質問は「すみません、もう一度お願いします」と尋ねる
面接室では緊張するものですが、深呼吸をして落ち着き、自分の言葉で誠実に答えることを心がけましょう。
退室時のマナー
・お辞儀
席を立つ前に軽く一礼する
・退室
「ありがとうございました」と言って、静かにドアを閉める
・退室後
次の受験生の邪魔にならないよう静かに移動する
面接が終わったあとも、校内では静かに行動し、他の受験生の妨げにならないよう気をつけましょう。
面接当日は予想外のことが起こる可能性もありますが、基本的なマナーを守り、落ち着いて対応することが大切です。
高校受験の面接 よくある質問と回答

高校受験の面接に関して、受験生や保護者の皆さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q1:面接の練習はどのようにすればよいですか?
家族や先生と模擬面接を行うのが効果的です。
よく聞かれる質問に対する回答を考え、実際に声に出して練習しましょう。鏡の前で姿勢や表情を確認したり、スマートフォンで自分の受け答えを録画して客観的に見直したりするのも有効です。
ただし、完全に暗記するのが目的ではありません。「だいたい、こんな感じで答えよう」と把握しておけば十分です。
逆に「暗記しなくては」と思うと、当日に記憶が抜け落ちた瞬間に真っ白になってしまうことも。
練習は大切ですが、練習通りにできなくてもまったく問題はありません!
Q2:緊張して上手く話せない場合はどうすればよいですか?
緊張は誰にでもあることです。
面接室に入る前に深呼吸をする、質問を聞いてから一呼吸おいて答えるなど、リラックスする工夫をしましょう。
また、質問の意図がわからない場合は、「すみません、もう一度お願いします」と素直に伝えることも大切です。
面接官も緊張していることを理解していますので、あまり心配しすぎないようにしましょう。
Q3:服装や髪型はどうすればよいですか?
基本的には中学校の制服が適切です。
制服がない場合や指定がない場合は、清潔感のあるシンプルな服装がおすすめ。
髪型も清潔感を重視し、顔が見えるようにしましょう。靴や靴下も意外と目立つので、だらしない印象を与えないように気をつけましょう。
Q4:志望理由が特にない場合はどう答えればよいですか?
「特にない」とは答えず、学校について調べた中で少しでも興味を持った点を挙げましょう。
たとえば、「部活動が盛んである点」「進学実績」「通学のしやすさと学習環境のバランス」など、自分なりの理由を見つけることが大切です。
また、オープンスクールや学校説明会で感じた印象を素直に伝えてもいいですね。
Q5:予想外の質問をされた場合はどうすればよいですか?
まずは落ち着いて、質問の意図を考えましょう。
即答できなくても、「少し考えてもよろしいですか」と時間をもらうことも大切です。
無理に答えようとせず、自分の考えや経験に基づいて誠実に答えることが重要です。
また、どうしても答えられない場合は、「申し訳ありません、今は答えが思いつきません」と正直に伝えるのもひとつの方法です。
面接は対話の場です。
完璧な受け答えをめざすのではなく、自分らしさを誠実に伝えることを心がけましょう。面接官も皆さんの人間性や可能性を見ようとしていることを忘れないでください。
自信を持って高校受験の面接にのぞもう!
高校受験の面接は、学力試験とは異なる緊張感がありますが、適切な準備と心構えがあれば十分に乗り越えられるものです。面接では、人間性や学校への理解、将来への意欲など、学力だけでは測れない魅力をアピールする絶好の機会です。
面接はその人となりを評価する場ですが、それは「演技」をすることではありません。自分らしさを大切にしながら、中学生としてふさわしい態度でのぞむことが重要です。
どんなに準備をしていても、当日は緊張するもの。しかし、その緊張も含めて「今のあなた」です。完璧をめざすのではなく、今までの中学校生活で培ってきた自分の強みや経験を、自信を持って伝えてください。
高校受験の面接は、新しい学校生活への第一歩です。この経験は、将来の面接や人とのコミュニケーションにも活きてきます。自分の言葉で誠実に伝える大切さを忘れず、自信を持って面接にのぞんでください。皆さんの高校受験の成功を心より応援しています。
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