お子さまの中学受験で、算数の学習に頭を悩ませていらっしゃる保護者の方も多いのではないでしょうか。

今回のコラムでは、オンライン家庭教師GIPSの専属講師であり、中学受験対策のプロフェッショナルである、きよみず先生の具体的なアドバイスと共に「中学受験で差がつく!算数の基礎力をつけ苦手意識を克服する方法」をご紹介します。

監修者
きよみず先生

YouTubeチャンネル「家庭教師のきよみずくん」にて教育ノウハウを発信。現役のオンライン家庭教師として中学受験の算数を指導。

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中学受験において算数が重要視される理由

中学受験における算数の重要性

  • 配点が高く合否を大きく左右する科目
  • 合格ラインを分ける得点差がつきやすい
  • 単なる暗記では太刀打ちできない
  • 思考力と応用力が試される教科
  • 多くの学校が重視する基幹科目
  • 他教科より配点が優遇されやすい

算数は、単に計算ができるだけでなく、問題文を正確に理解し、解決方法を考え出す力が必要となります。特に中学受験では小学校の通常カリキュラムにない応用問題も出題され、お子さま一人一人の実力が如実に表れやすい科目です。多くの中学校で高い配点が設定されているため、たった1問の差が合否を分けることもあります。

でも、心配はいりません。地道な努力は必ず力となって実を結びます。日々の学習で少しずつ力をつけていけるよう、お子さまと一緒に焦らず進んでいきましょう。

さぁ、きよみず先生に質問をぶつけていきます。

きっと、算数克服のヒントを得られるはず!

算数の基礎力を固める「3つの柱」

きよみず先生、ズバリ、中学受験の算数で基礎力をつけるコツを教えていただけますか?

きよみず
先生

わかりました、お任せください。大切なポイントが3つあります。

この3つの柱をしっかり固めていきましょう!

暗算力を鍛える

中学受験では計算処理の量が多いのが特徴です。一つひとつの計算に時間をかけていては、授業についていけないばかりか、問題の全体像が見えなくなってしまいます。複雑な計算問題への対応力も必要ですが、まずは基本的な暗算の精度とスピードを上げることが大切です。

やっぱり、まずは計算力なのですね。

毎日少しでも計算ドリルや問題集を解いて、地力を積み上げていきましょう。

単位の感覚を養う

重さ、長さ、速さなど、様々な単位を実感として理解することが重要です。中学受験の文章題では、これらを正確に把握した上で情報を整理する力が問われています。生活の中でも、距離感や重量、スピードなどに関心を持つ習慣をつけましょう。数値の感覚がないと、図や表への情報整理も難しくなってしまいます。

  • 学校の持ち物の重さを量って、リュックの総重量を計算する
  • 自分の歩幅を計測し、歩数から距離を予想する
  • 通学時間と距離から、自分の歩く速さを計算する
きよみず
先生

こうした日常的な取り組みを続けていくと、自然と算数の問題でも単位の感覚が働くようになってきますよ。

特に中学受験では、現実的な数値かどうかの判断が必要な問題も多いので、とても役立ちます。

たとえば、お風呂を1分間で何リットル入れられるか計算してみたり、1リットルのペットボトルが何個分かを考えたり、日常生活の中で『算数クイズ』を作ってみるのも楽しいかもしれません。

なるほど!勉強っていう感じではなく、普段の生活でクイズやゲーム感覚で単位を意識すると親子でも楽しく取り組めそうです。

一行題に取り組む

基本的な問題を瞬時に解けるようになることが、応用問題を攻略するカギとなります。塾では単元別に学習を進めていきますが、毎日のトレーニングとして様々な単元から出題される一行題に挑戦することで、基礎的な解答力を着実に伸ばすことができます。

中学受験で出てくる算数の範囲とは

きよみず先生、中学受験の算数入試問題って独特ですよね。試験に出てくる範囲についても教えてください

きよみず
先生

とても幅広いのですが、次の4つは特に重要です

比と割合

速さ

平面図形・立体図形

特殊算

特殊算は、小学校で習うというよりも、中学受験独特のものという印象があります。

難しいですよね!

きよみず
先生

そうですね、特殊算の基本ともいえる『つるかめ算』や『旅人算』といった定番の問題で基礎を固めて、応用問題に進むようにしましょう。

基礎から応用へ段階的に学習するのは、算数に限らずですが中学受験勉強の基本です

数の性質・規則性

  • 植木算
  • 周期算
  • 等差数列
  • 方陣算
  • 日歴算

和と差に関する問題

  • 和差算
  • 分配算
  • つるかめ算
  • 消去算
  • 年齢算
  • 差集め算
  • 過不足算

割合に関する問題

  • 相当算
  • 倍数算
  • 売買損益算
  • 食塩水の濃度算

速さに関する問題

  • 旅人算
  • 通過算
  • 流水算
  • 時計算

ものすごい、たくさんの種類があるんですね……

きよみず
先生

見慣れない、聞き慣れない問題も多いですが、心配はいりません!

一見、難しそうですが、基本をしっかり抑えて、ひとつずつ理解を深めていけば必ず解けるようになりますよ

算数で中学受験の差がつく!?苦手な算数を克服するためのヒント

中学受験では算数が重要視されていますが、算数が苦手というお子さんも多いですよね。

どうやったら克服できるのか、アドバイスをいただけますか?

きよみず
先生

算数は確かに中学受験では得点差がつきやすい科目なんです。

でも、適切なアプローチで克服できますよ。

まず大切なのは、どの単元が苦手なのか、そしてその原因は何なのかを見極めることです

それが難しいんです。

子どもに聞いても『わからないところがわからない』って言うんですよ

きよみず
先生

ああ、よくある悩みですね。

実は、つまずきの原因を辿っていくと、基本的な計算力に行き着くことが多いんです。

『この単元が苦手』と決めつけるのではなく、丁寧に原因を探っていく必要があります

とはいえ、親子で勉強するのって難しいですね。

ついイライラして親子喧嘩になりがちだし。

それに、最近の中学受験の問題は難しくて解けないという現実も……

きよみず
先生

そうですね。お母さまのお気持ち、よくわかります。

そんな時は、まずは問題のレベルを極端に落とすなどして抵抗感をなくすことが大事です。

少しずつレベルを上げていけば、今までは解けなかった問題も案外すんなり解けたりしますよ。

塾のカリキュラムに合わていると、どうしても難しいレベルの問題を解かなきゃいけない気持ちになりますが、太刀打ちできない問題は自信を失わせてしまうだけですからね

あ、それいいかもしれません!

きよみず
先生

あとは、塾に通っているお子さんでも算数に苦手意識が強い場合は、週1回でも家庭教師をつけることをおすすします。

マンツーマンだと、『なぜ?』『どうして?』をじっくり解決できますから。

数ヶ月という短期間でも、『わかった!』『できた!』という成功体験を重ねることで、算数への苦手意識がぐんと減っていきますよ

算数の苦手意識を克服して、中学受験を乗り切ろう!

今回は、きよみず先生にお話を伺いました。

中学受験において算数は得点差がつきやすい科目です。「なんとなく苦手」「わからないところがわからない」という声をよく耳にしますが、その原因はさまざまです。まずは苦手な単元を特定し、基本的な計算力から見直してみるのが良さそうですね。

家庭学習では、YouTubeなどの動画教材を活用するのも効果的です。視覚的にわかりやすく解説してくれる教材で、算数への興味を引き出すことができます。また、親子での学習がうまくいかない場合は、家庭教師による個別指導も検討してみましょう。マンツーマンの指導では、一人ひとりの理解度に合わせて、「なぜそうなるのか」を丁寧に説明してもらえます。

問題が解ける喜びを知り、「できた!」という成功体験を重ねることで、算数への苦手意識はきっと克服できます。焦らず、着実に、お子さまのペースで進んでいきましょう。

編集:オンライン家庭教師GIPS

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