不登校の中学生の勉強どうすれば？成績や進路の不安を解消する方法〜オンラインのすすめ〜

中学生の不登校の現状とは

中学生の不登校問題は年々深刻化しており、令和4年度には約6%の中学生が学校に行けていないという現状です。これは、中学校の生徒17人中1人が学校に通えない、または通いづらいことを意味し、多くの生徒が学校生活に困難を感じていることを示しています。

参考：令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果/文部科学省

中学生｜不登校になると成績はどうなる？

不登校になったからといって、必ずしも成績が下がるわけではありません。むしろ、自宅で集中して学習に取り組むことで、成績が向上する場合もあります。しかし、学校での授業に参加していないという事実が、成績評価に大きな影響を与えることは否めません。

学校での成績は、定期テストの成績だけでなく、授業中の態度や発表など、総合的な観点から評価されます。不登校の場合、これらの評価要素がない・足りないため、成績が低くなる傾向にあります。

一方で、文部科学省は、不登校の生徒が学校外で学習している場合、その努力を評価すべきだと提言しています。学校が求める課題を提出したり、別の形で定期テストを受けたりすることで、自分の学習状況を学校に示すことが大切です。担任の先生とよく話し合い、具体的な評価方法について相談してみましょう。

不登校になる理由はさまざまですが、やはり進学・進路については親としては大きな不安ですよね……。

参考：不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果に係る成績評価について/文部科学省

中学生の不登校「勉強」における不安点とは

実際に中学生が不登校になった場合、勉強に関してどのような不安点があるかを次にまとめました。

学習の遅れを不安に思っている不登校中学生は74%

引用：不登校児童生徒の実態把握に関する調査報告書/文部科学省

上記は文部科学省による不登校の中学生を対象にした調査結果です。「勉強の遅れに対する不安があった」は、「あてはまる」と「少しあてはまる」を合わせると、74%にのぼります。親としての心配はもちろんですが、調査結果を見ても、学習面に対する不安は子ども自身も抱えています。

親としては勉強面の課題をきちんと把握しつつ、過度な不安にとらわれないようにしたいところです。

でも、中学生は高校受験もあるし、どうしたって心配になりますよね。

そこで、次のような解決策を試してみませんか？

不登校中学生の勉強・高校受験に関する不安の解決策

不登校のお子さまの学習支援には、家庭教師やオンライン家庭教師、フリースクールなどが考えられます。

フリースクールは、集団行動が苦手な子や学校になじめない子にとって、より自由な環境で学べる場所です。勉強面だけでなく、そこで友だちができたり、第三者のおとなと関わり合ったり、新たな人間関係も築きやすい良さがあります。しかし、数が限られているのが現状です。

家庭教師は、マンツーマンで指導を受けられるため、安心して学習を進められます。ただ対面での指導に抵抗がある場合や、地域に信頼できる家庭教師を探すのが難しいケースもあります。

オンライン家庭教師は、自宅にいながらマンツーマンで指導を受けられるため、不登校のお子さまにとって、より気軽に学習を始めることができます。好きな時間に、好きな場所で学習できる点も魅力です。また、全国の講師から自分に合った先生を選ぶことができるため、よりパーソナルな学習が可能です。

いろいろとちょっと難しいな、フリースクールもどうかなぁ、どうすればいいのかな、そんな時こそ、オンライン家庭教師は試す価値があると思います。

オンライン家庭教師が不登校中学生におすすめの理由

オンライン家庭教師は、不登校の中学生にとって、従来の学習方法とは異なる多くのメリットをもたらします。その理由を詳しく見ていきましょう。

（1）リラックスできる環境で学習

ご自宅の落ち着く場所で学習できるため、学校へ行くのが難しいお子さまも安心して学習に取り組めます。

（2）自分のペースで学習できる

お子さまのペースに合わせた学習が可能です。朝起きられない場合には、午後や夕方に授業を設定し、生活サイクルを学校に合わせた形で少しずつ改善しながら、オンライン授業も遅い時間から昼間へとシフトさせていくこともできます。柔軟に対応してくれる点は大きなメリットと言えます。

（3）多様な科目・レベルに対応

ほとんどの教科に対応し、お子様のレベルや興味に合わせて指導します。苦手科目の克服や、得意分野をより伸ばす指導も可能です。

（4）心理的な負担が少ない

不登校の中学生は、集団での学習に抵抗があるケースも少なくありません。オンライン家庭教師はマンツーマンですし、モニター越しでの対面授業なので、特に「人と接する」ことにためらいを覚えるお子さまでも、比較的、なじみやすい面があります。

不登校の理由はいろいろですが、何にせよ、外に出たくないという子なら、まずはオンラインで外への「窓」を開いてみるのはどうでしょうか？

ゲームやパソコンが好きな子ならなおさら、オンラインは相性の良い方法だと思います。

（5）モチベーションの維持

不登校に理解のある講師が、お子さまのモチベーションを維持します。状況に合わせて柔軟に対応し、励ましの言葉や具体的なアドバイスを提供します。

（6）コミュニケーション能力の向上

講師との対話は、人とのつながりを再確認する貴重な機会となります。継続することで、講師を信頼し、心を開いていくことで、コミュニケーション能力の向上や自己肯定感の回復が期待できます。

（7）保護者のサポート

講師から定期的な報告を受けられ、学習状況を把握できます。また、学習に関する相談も可能です。

不登校のお子さまについては、小さな不安や悩み、時には不満を感じることもあるでしょう。

親だけで抱えがちな気持ちを、子どものこともよくわかっている講師に打ち明けることで、少しでも気持ちが軽くなるといいですね。

不登校の中学生のための「オンライン家庭教師」選び方のポイント5つ

（1）講師の経験と専門性

中学生の指導経験が豊富で、不登校のお子さま、特に中学生への対応に慣れている講師かどうかを確認しましょう。

（2）カリキュラムの柔軟性

お子さまの個性や興味に合わせて、カリキュラムを柔軟に調整できるかが重要です。

（3）サポート体制

学習に関する相談はもちろん、進路相談など、幅広いサポート体制が整っているか確認しましょう。

（4）進路・高校受験のサポート

中学までは義務教育ですが、その後はご家庭や本人の意思によって進路が決まります。中学ではうまくいかなかった子も、自分に合った高校を選択し、その後は充実した不クールライフを送るというケースも少なからずあります。高校受験については、学校の協力も不可欠です。そうした状況すべてを理解し、全面的に進路・進学・受験のサポートをしてくれるかどうかも確認しましょう。

（5）料金体系

月謝や教材費など、費用の詳細を事前に確認しましょう。ご家庭の予算に合わせて、無理のない範囲で利用できるサービスを選ぶことが大切です。

不登校中学生とオンライン家庭教師「よくある質問と回答」

Ｑ1：オンライン家庭教師で、コミュニケーションはうまく取れますか？

回答
オンラインでも、チャットやビデオ通話を使って講師と直接コミュニケーションを取ることができます。また、ホワイトボード機能を使って図やグラフなどを共有しながら、より深い理解を促すことも可能です。一方的に「動画が流れてくる・視聴するだけ」ではなく、普通に会話をしながら学習を進めていく双方向型のオンライン家庭教師であれば、コミュニケーションの問題は心配しすぎなくても大丈夫です。

Ｑ2：オンライン家庭教師の時間は、どれくらいが適当ですか？

回答
お子さまによって集中力が異なるため、一概にどれくらいが適当とは言えません。最初は短時間から始め、徐々に時間を増やしていくのがおすすめです。契約前のオンライン面談やヒアリングで、お子さまの状況を伝え、どれくらいから始めるのがよいか相談してみましょう。

Ｑ3：オンライン家庭教師の費用はどのくらいですか？

回答
講師の経験や指導内容、時間などによって費用は異なります。一般的には、1時間あたり3,000円～7,000円程度が相場です。

Ｑ4：オンライン家庭教師で、モチベーションが維持できるか心配です。

回答
多くのオンライン家庭教師サービスでは、モチベーション維持のための様々な工夫がされています。たとえば、目標設定や進捗管理、定期的なオンライン面談を通じて、学習意欲を高めてくれます。

Ｑ5：オンライン家庭教師で、担当の先生を変えることはできますか？

回答
ほとんどのオンライン家庭教師サービスでは、担当の先生を変更することができます。もし、現在の先生との相性が良くないと感じる、または、もっと自分に合った先生を探したい場合は、遠慮なくサービス提供会社に相談してみましょう。ただし、頻繁な変更は避け、先生にもしっかりと理由を説明することが大切です。ご家庭の希望に沿った先生と出会えるよう、積極的にコミュニケーションを取ることがおすすめです。

不安を解消し未来につながる道を一緒に進もう！

オンライン家庭教師は、学校に行きづらい、なじめない、そんな中学生の学びをサポートするひとつの選択肢です。

お子さまのペースに合わせて、好きな時間に、好きな場所で学習できる点が大きな魅力です。また、マンツーマン指導によって、一人ひとりの個性や悩みに寄り添った学習が可能です。

何がわが子にフィットするのかは、やってみるまでわかりません。でも、不登校のケースでは「やってみる」が大きなハードルです。

だからこそ、オンラインというハードルの低い方法で、一度、とにかく試してみませんか？きっかけがあれば道がひらけていくかもしれません。

オンライン家庭教師GIPSでは、不登校の中学生の皆さんに寄り添う学習支援を行っています。ぜひ一度ご相談ください。

編集：オンライン家庭教師GIPS

参考：
令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について/文部科学省

不登校児童生徒の実態把握に関する調査報告書/文部科学省