何かコツはありますか…?
新型コロナウイルスによって自宅学習を余儀なくされています。受験勉強や定期テストで周りと差をつけるためには、どれだけ自宅学習を効果的に行るかが重要です。本記事では、自宅学習を集中して行うためのコツを紹介していきます。
自宅で勉強できない原因
誘惑が多すぎる
自宅で集中できない最大の原因です。
- マンガ
- ゲーム
- スマホ
- パソコン
- ベッド
このような物は、できるだけ勉強部屋に置かないようにしましょう。
布団は折りたたんでおくとよいです。
片づけをしていない
「冷蔵庫の乱れは、食生活の乱れ」と言われますが、勉強でも同じです。「部屋の乱れは、勉強の乱れ」となります。部屋くらい汚くても大丈夫という考えがある限り、集中して勉強をできるようにはなりません。成果を出す人は、何においても妥協をしません。当たり前のことを淡々とこなします。ですから、「部屋くらい、まあいっか」という気持ちがあるならば、勉強を始める以前の問題です。
緊張感がない
親や兄弟の話し声が聞こえるだけで、勉強する空間から、遊びの空間へと変わってしまいます。自宅と外の自習室の最大の違いと言えます。身近な人がいるだけで、どうしても気が緩んでしまいますし、相当な覚悟がなければ、兄妹と一緒に遊んでしまいます。
自宅で集中して勉強する9つのコツ
1.部屋の乱れは、勉強の乱れ
部屋がきれいに保たれている人は、勉強の計画もきれいです。何か一つでも乱れている人は、すべてが乱れてしまいます。人は、何か一つでも妥協してしまうと、甘えが生まれ、徐々にすべての物事が乱れていきます。「まあ、いっか」といった甘い考えが、勉強する意欲をなくし、勉強する習慣を奪い去ります。ですから、自宅で集中して勉強するためには、常に部屋をきれいにしておくことが大切です。例えば、使った参考書や文房具は、使わないときは本棚に戻す、消しゴムのカスをこまめに捨てる、などです。
2.勉強のルールを決める
私が受験時代に用いていた勉強のルールは以下の通り。
- その日に行う勉強を手帳に書きだす
- 目安となる時間も書き出す(1教科につき1時間など)
- その日に行う教材を机の上に並べる
- 終わったら手帳の項目をマーカーで消す
- 終わったら教材をカバンや本棚にしまう
- 教材が机の上からなくなり、手帳の項目をすべて消せたら終了
こうしたルールをルーティーンとして行うことで、勉強することが当たり前となり、学習習慣が身につきます。
3.勉強する”姿勢”も一流を目指す
勉強の姿勢を意識している人は、少数かもしれません。しかし、正しい姿勢で勉強することは、集中力や学習意欲にとても効果があります。勉強する姿勢で、一番大切なのは、背筋を伸ばすことです。意識しないと、徐々に背中が丸くなります。背中が丸くなると、徐々に眠気がおしよせ、集中力がなくなります。さらに、イスの座り方にも気を付けてください。背もたれに深くもたれるのではなく、座る面積の半分くらいを残すと、背筋を伸ばすことができ、学習効率を高めてくれるのでおすすめです。
4.眠たいときは立って勉強するのもあり
座っていると集中できない場合は、立ちながら勉強するのも効果的です。そのまま立って勉強するのも眠気を覚ませて集中力が上がりますが、ウォーキング器具がある方は、軽くステップを踏みながら勉強するのもおすすめです。体を動かすことで血流もよくなり、眠気覚ましにもなります。なにより勉強に集中することができます。苦手な教科などで、どうしても集中できない時に、一度試してみてください。
5.好きな科目から始めて、流れをつくる
勉強は、始めるまでが一番モチベーション的に難しいです。しかし、一度はじめてしまえば、あとは難なく数時間勉強できてしまいます。なので、はじめに勉強するのは、ストレスのかからない自分の得意・好きな科目からにすると、勉強ができたという満足感と達成感から、その他の科目も続けることができます。ですから、勉強は、苦手な科目から行うのではなく、ストレスなく行える好きな科目から始めるのがおすすめです。私の場合は、一日の最初の勉強は英単語の勉強と決めていました。
6.一日に行う勉強を紙に書きだし、ゴールを決める
人は漠然としていることに対しては、集中力とやる気が高まりません。ですから、漠然と勉強を始めるのではなく、勉強を行う前に、数分でもいいので必ずその日に行う勉強のゴールを設定しましょう。その際に重要なのが、必ず紙に書きだすことです。メモ帳や手帳など、何でもいいので必ず紙に書きだしてください。人は書くという作業の時に一番、脳が活性化されます。また、具体的に書き出すことで何の勉強をすべきなのかが明確になります。漠然と勉強するのではなく、ゴールを決め、目み見える形にすることで効率的に勉強することができるのです。
7.ルーティーンを作れば、ストレス減少
勉強する内容と時間帯を毎日おなじにすると、勉強がルーティーンとなり精神的に安定して勉強することができます。その日のやる気に左右されることがないので、今日はやる気が出ないから英語はやめておこうといったことを防げます。必ず、13時~14時までは英語と決めてしまえば、それが習慣となり、2週間も続ければストレスなく勉強することができます。やる気に左右されやすい人は、まずは自分に合った勉強時間と教科を探して、2週間続けてみましょう。2週間できれば、1ヵ月できます。1ヵ月できれば、1年できます。ルーティーンとして勉強をすれば、もはや勉強しないことに違和感を覚え、勉強しないことに罪悪感と不安感さえ覚えます。勉強をしない時に、不安感を抱くことができれば、ルーティーンとして体が認識しているのでとても良い状態です。
8.計画や目標を友だちと共有して、自分を追い込む
部屋をきれいにして、勉強のルールを決めて、その日の勉強のゴールを設定して、などあらゆる工夫をしても、勉強が続かない人は、あとはモチベーションの問題です。勉強する環境は十分にでき上がっているので、その勉強を確実に行うための工夫が必要です。例えば、その日に行う勉強を友だちと共有して、もしできなければ罰金を払うなどを設定すると、嫌でも勉強をします。また、次回のテストで全教科80点以上取るなどと宣言をすることも効果的です。人は言葉にすることで実行しなければという気持ちにもなり、その使命感が勉強への実行力となります。
9.スマホを上手に利用することで差をつける
今では多くの小中高生がスマホを持っています。お母さんからすると、スマホは勉強に百害あって一利なしと思われがちですが、ゲームやSNSではなく、勉強のツールとして活用すれば、高い学習効果を得られます。
・オンライン自習室
新型コロナウイルスによって利用者が増加しているサービスです。スマホやタブレットで自分の手元を映し、勉強空間をバーチャルで共有します。無料アプリZoomをインストールすれば、誰でも無料で利用できるオンライン自習室がいくつかありますので、家で一人だと集中できないという人にはおすすめです。
・タイムラプス
スマホの動画撮影機能で、30分の動画が30秒ほどの動画となります。自分の勉強風景をタイムラプスで撮影して、SNSなどに投稿することで、他人に勉強の頑張りを見てもらえるのでモチベーションがアップします。
・ストップウォッチ
時計を見ながら勉強するのももちろん良いですが、ストップウォッチで時間を区切りながら勉強するのも、時間にメリハリがついておすすめです。区切る時間は人それぞれですが、自分が集中できる時間に設定すると良いです。一般的には30分~90分と言われています。ストップウォッチで常に時間を意識しながら勉強することで、テスト本番の練習にもなりますし、なにより時間を意識することで目の前の勉強に集中することができます。また、決められた時間でゴールとなる量を行おうとすると、無駄な勉強を省いて効率的に勉強することができるのでおすすめです。
まとめ
新型コロナウイルスで自宅での勉強を余儀なくされています。これまで図書館や学校の自習室で勉強してきた人には、とても厳しい状況でしょう。しかし、自宅で勉強しなければいけない条件は、全国の小中高生にも言えることで、あなただけの状況ではありません。ですから、環境を嘆くのではなく、どうすれば自宅で集中して勉強できるようになるのかを自分なりに考え工夫していくことが大切です。自宅での勉強量が受験での合否を決めるといっても過言ではありません。一日でも早く自宅で集中して勉強できる環境を整え、受験やテストに向けて効果的な学習をスタートできることを応援しております。