「英語長文を見るだけで嫌になってしまう。」

これを解決する魔法のような勉強法がたったひとつだけあります。

正しい方法で音読する。

私の指導ではこれしか言いません。

この記事ではその意味と方法、オススメの教材について記述していきましょう。

音読の必要性・効果について学ぶ

そんな回りくどいことはどうでもいい!と言う方は上の目次からスキップしていただいて結構です。

しかし、音読は繊細かつ忍耐力を必要とする学習方法です。必要性を学ぶことでより効果的な学習になるでしょう。

入試では「実用的な英語」が求められる

グローバル化が進み、「英語」を中心としたコミュニケーション能力が以前に増してもとめられるようになりました。

高校入試・大学入試においても、実用的、実践的な英語能力を試すものに変容しています。

つまり「実用的な英語能力」を身につけることが、高校入試,大学入試突破の最短ルートになるわけです。

実用的な英語とは?

  • 日常的に使われている英語の文章を「読む力」
  • 相手の伝えたいことを理解するすことを理解する「聞く力」
  • 相手に意味を伝える「話す力」

上記の3つを習得するには、「文法や単語を覚えた」だけでは不可能です。

そもそも違う言語なのですから、「体に刷り込む」という過程を経ないと習得することはできません。

音読の必要性と効果

英語はスポーツと同じです。

理解した文法、語彙をもとに、何度も何度も繰り返し練習することで「刷り込む」ことができます。

その練習方法がまさに音読です。

音読の効果!

  • 英語の語順に慣れて、ネイティブのようにスラスラ読めるようになる。
  • 発音に慣れてくるのでスピーキング力が向上する。
  • 発音できると、リスニング力も向上。
  • たくさんの文章を読むことになるので、英語特有の言い回しが身につく!

点数を伸ばす音読法

ここでは「実用的な英語」中でもさらに「入試で点数を伸ばす」ことに重点を置いた音読法を紹介していきます。教材は後で紹介します。

1セットの音読法

紹介する音読法では1つの文章への取り組み方をパッケージにしています。

  1. 文章理解(1セット目のみ)-文法・語彙を全て理解する
  2. 音読①-スラッシュリーディング スラッシュごとに英文→日本語
  3. 音読②-スラッシュリーディング スラッシュを意識して英文のみ読む
  4. 音読③-本番音読 誰かに読む or 録音する

※2セット目以降は2-4のみに取り組みます。

このセットを1週間ごとに5-10セットこなします

それでは、セット内のそれぞれの項目を説明していきます。

1.文章理解

まずは一度じっくり読んでみましょう。

文章の一つ一つを理解し覚える準備をしていきます。

確認する内容

  • 文法
  • 単語
  • 発音

音読①スラッシュリーディング(英→和)

スラッシュリーディングの例

ここでは文節の区切れごとに英語→日本語を口に出して読んでいきます。

狙い

  • スラッシュに分けることで、文節ごとに意味を捉えることができます。これにより左から右へ読むことができるようになる。
  • その都度日本語を読むことで、脳内変換する練習になる。

音読②スラッシュリーディング(英のみ)

ここではスラッシュごとに意味を意識しますが、英文のみ読んでいきます。

  • スラッシュリーディングをより自然な形で染み込ませていく。
  • 英語の語順を体に刷り込み、英語体質にする。

音読③本番音読

録音するor誰かに発表しましょう。気持ちを込めて読むことが大切です。

  • これまでのスラッシュリーディングを真っ白な文章にも応用する。
  • 誰かに伝える気持ちで読むことで、長期記憶へ変換する。

音読セットのスケジューリング

同じ項目ばかり連続でやっていると「飽き」が生じて、質が低下してしまいます。

セット毎に一定の期間をあけて、計画的に取り組むことが大切です。

スケジューリングのルール

  • セット毎に1週間以上あける
  • テスト・試験範囲全体が終わったら次のセットに入る。
  • 目標のテストまでの期間、均等にスケジュールしていく。

【例】教科書を使用した定期テスト対策

【Aさんの中間テスト】

範囲:Unit1〜Unit3

テスト日:5/20

勉強開始日:4/10

テスト範囲1set2set3set4set5set
unit14/104/194/285/75/17
unit24/134/225/15/105/18
unit34/164/255/45/135/19

3日毎に1セットこなす感じでも十分反復してこなすことができます。

オススメの音読教材!

音読の必要性を理解してもらったところで、オススメの教材を紹介していきましょう。

【定期テスト対策】教科書ガイド

定期テストで点数を取りたい君は、教科書ガイドを使おう!

オススメの理由!

  • 文法解説・日本語訳が載っているので、正確な意味理解ができる。
  • 発音が書いてあるので、音読しやすい。

使い方

  • 予習で1セット目。
  • 復習で2セット目。
  • 定期テストまで計画的に+3セット。

【高校入試対策-初級-】ハイパー英語教室 中学英語長文1

中学1-2年生はこれを使用することをオススメします。

オススメの理由!

  • 音読用のCDがついているので正しい発音が身につく。
  • スラッシュリーディング用にあらかじめスラッシュが入っているので音読しやすい。

使い方

  • はじめに問題演習・ディクテーション(穴埋め)をしましょう。
  • スラッシュリーディング用のページをうまく利用して5セット以上取り組みましょう。

【高校入試対策-中〜上級-】ハイパー英語教室 中学英語長文2

中学3年生春〜はこれをオススメします。

オススメの理由・使い方に関しては初級編を参考にしてください。

【高校入試対策-超上級】公立高校入試過去問

さらに上を目指したい君は過去問の音読をオススメします。

オススメの理由!

  • 公立高校入試の英文は良質な文章が多く、本番レベルの文章が身に付く。
  • 過去問演習の後に取り組めば、ついでに音読セットに突入できる。

使い方

  • 過去問演習として取り組む。
  • 受験までに計画的に5セットこなす。

さてここまで読んだみなさんは、今すぐに教材を用意して、今すぐにでも音読を始めましょう。

1日でも早く音読を始めたものが、受験英語を制します。