無料で使えるピアノアプリ6選｜授業や部活から独学・気分転換まで

無料ピアノアプリを選ぶポイント

ピアノアプリは、アプリごとにできること・できないことの差が大きいため、目的に合わせて選ぶのが大切です。ここでは、無料ピアノアプリを選ぶポイントを整理し、ピアノアプリの大まかな分類を紹介します。

無料で使える範囲

まず、どこまで無料で使えるかを確認しましょう。鍵盤を弾くだけなら無料でもレッスンは有料であるアプリや、無料版では広告が表示されるアプリもあります。アプリでピアノを学びたい場合や、音楽系の部活動で長時間使う場合は、こうしたアプリは目的に合わないかもしれません。

一方で、音楽のテストに向けた確認用途や短時間の気分転換なら、広告が出ても問題にならない可能性もあります。無料で利用できる機能の範囲が、自分にとって受け入れられるか考えてみましょう。

鍵盤の使いやすさ

ピアノアプリの使いやすさは、鍵盤の仕様によって大きく変わります。対応するオクターブ数に加えて、画面上の鍵盤を拡大・縮小できるかどうかは重要な確認ポイントです。特にスマートフォンでは画面が狭いため、拡大・縮小に対応しているかどうかが、演奏のしやすさに直結します。

また、外部のピアノやキーボードに対応しているかどうかもポイントです。アプリによってはマイクで音を拾ったり、ケーブルで接続したりして、実際のピアノを使えます。自宅や部室のピアノと連携できれば、活用の幅が広がります。

鍵盤以外の機能の有無

無料ピアノアプリの機能は、鍵盤だけではありません。アプリによっては、楽譜を表示する機能や、弾き方を教えてくれるレッスン機能が付いており、ピアノに慣れていない方の練習に向いています。

メトロノーム機能があれば実践的な練習に役立ちますし、コード機能は和音の理解や作曲に便利です。また、J-POPなどの身近な曲が多く収録されているアプリや、流れてくる音に合わせて鍵盤を弾くようなゲーム性の強いアプリもあり、気分転換や音楽を楽しむ目的によく合います。

こうした機能の違いから、無料ピアノアプリは「シンプルに弾けるタイプ」「基礎練習に対応したタイプ」「多機能で実践向きのタイプ」に大きく分けられます。次の章ではタイプ別におすすめのピアノアプリを紹介するので、どう使いたいか考えながら比べてみてください。

タイプ別おすすめ無料ピアノアプリ

ここでは無料で使えるピアノアプリを、タイプ別に紹介します。また、活用方法のヒントもお伝えします。

シンプル系ピアノアプリ

まずは、シンプルな鍵盤が中心のピアノアプリを2つ紹介します。音取りや授業の確認、短時間の気分転換など、手軽に使いたい場面に向いています。

ピアノ-シンプルなピアノ-【iPhone】

ピアノ-シンプルなピアノ- は、グランドピアノと同じ88鍵盤を持つiOS向けのピアノアプリです。完全無料ですが、音色の変更や音階の表示、録音機能、メトロノーム機能など、演奏や練習に役立つ基本的な機能がそろっています。広告が一切表示されない点もメリットです。

音楽のテスト勉強や、部活動での音取り、気分転換で短時間だけ鍵盤に触れたい時まで、幅広い場面で使いやすいアプリです。

Mini Piano Lite【Android】

Mini Piano Liteは、88鍵盤を備えたAndroid向けのピアノアプリです。音色の変更や音階表示に加え、チューニングを変えられる点が特徴です。また、童謡やクラシックなどの楽曲が収録されており、ガイドを元に練習できます。演奏を録音し、音声ファイルとして保存することも可能です。

広告が表示されますが、有料プラン（340円）を購入すると非表示にできます。勉強や音取りのほか、気軽に曲を練習したい方にも向いており、シンプルながら実用性の高いアプリです。

基礎練習対応のピアノアプリ

ここでは、レッスン形式で基礎から学べるピアノアプリを紹介します。授業や部活動に付いていくため練習したい方や、ピアノをこれから始めたい方に向いたタイプです。

Simply Piano【iPhone / Android】

Simply Pianoは、画面上のピアノや実際のピアノで学べるレッスン型のピアノアプリです。実際のピアノの音は、マイクやケーブル接続を通して認識され、弾いた音を判定してくれます。広告は表示されないため、集中して練習に取り組めるのがメリットです。

無料の基本コースでは、正しい姿勢や手の形、鍵盤の位置、指番号、譜読みの基礎までを段階的に学べます。有料のプレミアムコースは、楽譜の見放題や両手演奏・コード練習などに対応し、7日間の無料体験も用意されています。

基礎までは無料で学べるため、音楽の授業が心配な方や、ピアノをこれから始めたい方の導入におすすめです。

Piano Academy【iPhone / Android】

Piano Academyは、動画を含むレッスン形式で基礎から学べるピアノアプリです。画面上の鍵盤だけでなく、マイクやケーブル経由で実際のピアノも使えます。動画に登場する講師のテンポが良く、擬似的に人から習っている感覚で進められます。

最初に有料プランの案内が表示されますが、登録せずに閉じれば無料で利用可能です。無料では1日10分の練習制限があるものの、広告は表示されません。

日本語化されているのはレッスン22までですが、この範囲でもドレミから両手弾きまで学べます。レッスン23以降は英語でのレッスンとなります。授業や部活の基礎固めとして使いたい場合や、ピアノをこれから始めたい方におすすめです。

多機能・実践向けピアノアプリ

最後は、演奏・学習・ツールといったさまざまな機能を備えたピアノアプリです。部活動などで練習から作曲まで行う方や、ピアノが好きな方の気分転換に向いています。

Perfect Piano【iPhone / Android】

Perfect Pianoは、演奏・練習・学習の機能を幅広く備えたピアノアプリです。鍵盤は88鍵で2段表示にもでき、タッチの強さも反映されます。USB経由で外部のMIDIキーボードを接続することも可能です。

楽譜の表示や、弾くべき音が流れてくる練習モードがあり、録音機能やメトロノーム機能も備えています。内臓の楽曲が豊富なほか、オンラインでほかの人と一緒に演奏する機能もあります。基礎を順に学ぶというより、自由に弾いて楽しむスタイルに向いた設計です。

無料でも多くの機能が利用でき、広告も控えめです。授業や部活の補助としても便利ですが、気分転換や趣味として触りたい方に特に向いています。

バーチャルピアノ MUSICA【ブラウザアプリ】

バーチャルピアノ MUSICA（ムジカ）は、ChromeやSafariといったブラウザ上でそのまま弾けるピアノアプリです。音や和音を手軽に記録・再生・共有することもできます。

メトロノームやチューナー、和音検索といったオンラインツールが充実している点も特徴です。楽譜の読み方や音楽理論を学べるエクササイズも用意されています。環境を選ばず、音の確認や音楽の基礎確認、演奏・作曲の補助として使いやすいサービスです。

無料のアカウント登録を行うとすべてのコンテンツが解放され、広告が非表示になります。また、スマートフォンでアプリのように起動したい場合は、ブラウザの共有アイコンやメニューから「ホーム画面に追加」を選ぶとショートカットを作成できるため、試してみてください。

目的に合った無料ピアノアプリで音楽を楽しもう

無料のピアノアプリは数が多く、機能や使い勝手もさまざまです。何に使いたいのかによって、適したアプリは変わってきます。以下の表に、今回紹介した無料ピアノアプリを整理しました。

音楽の授業やテスト対策には、鍵盤をシンプルに使えるアプリがおすすめです。基礎から学習したい場合は、レッスン型のアプリが向いています。

本格的な演奏練習や作曲で使いたいなら、外部のピアノに対応したアプリや、多機能なアプリが便利でしょう。気分転換や音楽を楽しむ目的であれば、曲入りやゲーム性のあるアプリが選択肢となります。

無料で使える範囲や広告の有無も含めて、自分の使い方に合うアプリを選んでみてください。