韓国のドラマやK-POPに夢中な方も多いのではないでしょうか。「韓国語が分かるようになりたい!」「推しの言っていることを理解したい!」そんな方のために、韓国語学習の第一歩として、おすすめのアプリと勉強法を紹介します。
韓国語は日本語と似ている点も多く、日本人にとって学びやすい言語とされます。少し勉強すれば、意外とすぐに好きなアイドルの名前が読めたり、ドラマの簡単な単語が聞き取れたりするでしょう。
ぜひ、この記事を参考に、韓国語の世界に踏み出してみてください。
勉強アプリを選ぶ前に知っておきたい韓国語の特徴
最初に韓国語の特徴について紹介します。韓国の文字「ハングル」のなりたちや、日本語と韓国語の発音の違い、日本語と似ている点をみていきましょう。
ハングルってどんな文字?何日で覚えられる?
ハングルは、ローマ字と似た仕組みの表音文字です。ハングル1文字は、基本的には子音と母音を1つずつ組み合わせて構成されています。(子音が1〜2個追加されているハングルもあります)
ハングルの母音は21個あります。このうち、日本語のア行に相当する基本的なものは6個で、ほかの15個は変化形や組み合わせです。
ハングルの子音は19個あります。このうち基本的なものは10個で、ほかの9個は変化形です。
このように数が限られているため、早ければ1〜2日でハングルを覚えられるでしょう。ただし、自在に読み書きするには継続したトレーニングが必要です。発音を聞きながら繰り返し学習し、ハングルを直接読めるようになると、韓国語の上達が早まります。
日本語と違う発音がある?パッチムとは?
韓国語の発音は、日本語と同じ部分も違う部分もあります。母音では、ア・イ・エが日本語と同じで、ウとオは口の形が異なる2種類があります。
子音は、基本の10個は日本語と同じ発音ですが、変化形の「激音」「濃音」は日本語にはありません。さらに、子音と母音の組み合わせに1〜2個の子音が加わることがあり、この子音を「パッチム」と呼びます。パッチムも日本語にはない発音です。
単語や文章になると、同じハングルでも発音が異なるケースや、違うハングルを同じ発音で読むケースにたびたび出会います。日本語の「ん」の発音が、「パンダ」と「さんぽ」で異なるのに似ているかもしれません。
発音の変化には、ある程度の規則性はあるものの、すべてをパターンに当てはめて覚えるのは困難です。たくさんの言葉に触れながら、少しずつ身につけていきましょう。
韓国語と日本語の似ているところは?
韓国語は日本語と似た点も多く、日本人にとって学びやすい言語とされます。
まず、文章の語順が同じです。韓国語も「誰が(主語)・何を(目的語)・どうした(動詞)」の順なので、直感的に理解しやすいでしょう。
動詞の活用のしかたも似ています。日本語の「行く・行きます・行った」のように、韓国語の動詞も意味を表す「語幹」と、活用時に形を変える「語尾」の組み合わせで、過去形や丁寧形を表現します。
韓国語には、敬語に似た言葉の使い分けもあります。あらたまった言葉遣いと、親密な場面での言葉遣いが、日本語以上にはっきり区別されているのです。それぞれに特徴的な語尾も存在するため、聞き取れると韓国ドラマが楽しくなるかもしれません。
【目的別】おすすめの韓国語勉強アプリ8選
韓国語を勉強できるアプリは、基本的なハングルや発音を学べる超初心者向けから、上級者向けのネイティブと会話できるものまでさまざまです。この記事では無料で始められる初心者向けアプリを8つ選び、以下の目的別に紹介します。
- ハングル練習・基礎作り
- リスニング・スピーキング力UP
- 読み・書きの強化
ハングル練習・基礎作り
まずは超初心者から使える、基礎から学べるアプリを紹介します。初心者向けのアプリ2つと、上級までレベルアップ可能なアプリ2つをピックアップしました。
パッチムトレーニング

パッチムトレーニングは、ハングルの基礎から学べる初心者向けの学習アプリです。文字の成り立ちから読み方まで丁寧に教えてくれるので、韓国語の知識がまったくない状態からでも、ゲーム感覚で楽しく学習を始められます。
このアプリの魅力は、パッチムの有無で意味が変わる言葉を学ぶトレーニングや、イラストから単語を当てるクイズ、活用練習など、さまざまな角度からハングルに親しめることです。なお、広告は表示されますが、課金しなくてもすべてのメニューを利用できます。
Duolingo

Duolingoは、ゲーム感覚で楽しく学べる語学アプリの代表格です。40以上の言語に対応しており、韓国語コースは、日本では英語に次いで利用者が多くなっています。
Duolingoでは、1レッスンが5分程度の短時間に設計されており、通学中やすきま時間にさっと勉強できるのが魅力です。愉快なキャラクターと一緒に、単語や発音、文法の基礎をしっかり身につけられるでしょう。
有料版では広告非表示とレッスン回数増加の特典があり、試用期間も用意されています。
独学で学ぶ韓国語(でき韓)

独学で学ぶ韓国語(できちゃった韓国語)は、現役の韓国語講師が開発した無料アプリです。初心者から上級者まで対応しており、ハングルから単語、文法、発音まで幅広く学習できます。単語と短文の収録数は、韓国語アプリ最多をうたっています。
一つのレッスンが2〜3分で完了するため、すきま時間にぴったりです。毎日新しいコンテンツが追加されるため、飽きずに続けられるでしょう。
課金では広告を非表示にしたり、アイテムを購入したりできます。
LingoDeer(リンゴディア)

LingoDeerは、韓国語、英語、中国語など多数の言語に対応しているアプリです。単語や文法を基礎から体系的に学べ、ネイティブの音声で正しい発音も身につけられます。
スマートフォンやタブレットで学習履歴を同期できるので、いつでもどこでも自分のペースで学習を進められます。ブラウザ版もあるため、アプリのインストール不要で手軽に試せるのも魅力です。
課金すれば、より質の高い音声およびすべてのレッスンが解放され、複数の言語を学ぶことも可能です。
リスニング・スピーキング力UP
ここでは韓国語の「聞く力」と「話す力」を重点的に伸ばせるアプリを2つ紹介します。まずは動画で自然な会話をたくさん聞いて、韓国語のドラマや歌を聞き取る力を鍛えましょう。
Cake(ケイク)

Cakeは、韓国語と英語を動画で学べるアプリです。韓国ドラマや人気アイドルの動画を教材として、リアルな表現を楽しく学べます。
動画のほかに、クイズでの復習機能や、言語の専門家が監修する段階的なカリキュラムも利用できます。また、字幕付きの動画を繰り返し視聴しながらスピーキング練習ができ、AIによる発音チェックも付いているため、正確な韓国語の発音も身につきます。
有料版では広告なしで無制限に学習でき、専用コンテンツも利用可能です。
TEUIDA(トゥイダ)

TEUIDAは、日常のシチュエーション動画で話す練習ができるアプリです。学習順序がまったく決まっていないため、実践を通して自由に学びたい方にぴったりです。
字幕設定や、AIによる発音判定といったサポートもあり、初心者でも無理なく始められるでしょう。詳しい説明を見られるレッスンパートでは、動画で触れた表現の定着を図れます。動画は3〜5分、レッスンは2〜3分と短いため、すきま時間で続けやすいのも魅力です。
課金すると広告が非表示となり、レッスン制限が解除されます。
読み・書きの強化
最後に、単語とハングルの読み書きに強いアプリを2つ紹介します。語彙が増えると世界が広がるのは、日本語も韓国語も同じです。キーボードでの入力に慣れれば、韓国語でSNSを使ってみたくなるでしょう。
Eggbun(エッグバン)

Eggbunは、ハングルの書き方から発音、単語、文法まで幅広く学べるアプリです。韓国語のキーボードを使ってチャット形式で学ぶ機能が特徴的です。ネイティブスピーカーによる音声が付いており、正しい発音も身につけられます。
韓国の文化や慣習についてのトリビアも掲載されているため、韓国コンテンツの理解に役立つでしょう。無料でも使えますが、課金すると各コースおよび新機能へのアクセス制限がなくなります。
単語で覚える韓国語

単語で覚える韓国語は、「単語が分かれば韓国語が分かる」をコンセプトに作られたアプリです。挨拶なども含めた基本的な単語が1600語収録されており、シンプルな画面と選択式の問題でサクサク進められます。ネイティブの音声も付いており、発音と結びつけて覚えることができます。
単語にカタカナのルビは振られていないため、ある程度ハングルを覚えてから始めると良いでしょう。課金すると広告を非表示にでき、さらにサクサク進められます。
韓国語を効率的に勉強する方法
ここでは、科学的に効率が良い韓国語の勉強法を紹介します。アプリ以外にもいろいろなものを教材にできるので、ぜひ自分に合うものを見つけてください。
毎日少しずつ続ける
コツコツ学習を続けると、記憶の定着率が向上します。これは「分散学習効果」と呼ばれる現象で、一度に長時間勉強するより、短時間の勉強を繰り返すほうが、長期にわたって記憶に残ると示されているのです。
先ほど紹介したアプリは、1回の学習が数分で終わるものが多く、無理なく続けられる設計になっています。すきま時間も活用して、毎日学習を積み重ねていきましょう。
アプリ以外では、好きなアイドルのSNS投稿を韓国語で読んだり、韓国YouTuberの動画を見るのもおすすめです。興味があって楽しめるコンテンツがあれば、自然に勉強を継続できるでしょう。
インプットとアウトプットをバランスよく行う
言語学習では、聞いたり読んだりする「インプット」だけでなく、話したり書いたりする「アウトプット」も同じくらい重要です。両方行うことで、脳に「必要な情報」として認識され、記憶に定着しやすくなります。
インプットでは、アプリのほかに紙の参考書で文法を整理したり、YouTubeの韓国語学習動画で解説を聞いたりするのも効果的です。韓国ドラマを字幕付きで見れば、自然な表現や発音にたっぷり触れられます。
アウトプットでは、まずは学んだ単語や文章を声に出して読む習慣をつけましょう。好きなK-POPの歌詞を口ずさんだり、ドラマのセリフをまねして言ってみるのも良い練習になります。アプリの発音判定機能も活用してください。
書く練習では、パッチムトレーニングなどアプリの書き取り機能を活用したり、実際にノートにハングルを書いてみましょう。慣れてきたら、SNSに短い韓国語の投稿をしてみるのも実践的な練習になります。「今日は楽しかったです(오늘은 즐거웠어요)」のような簡単な文章から始めて、少しずつ表現の幅を広げていきましょう。
韓国語学習で広がる世界を楽しもう!
韓国語の特徴と、勉強におすすめのアプリ、効率的な勉強方法について紹介しました。気になったアプリはぜひ気軽に試してみて、自分に合うものを見つけてください。
ハングルは最初は少し難しく感じるかもしれませんが、なりたちを知れば、意外と早く読み書きできるようになります。文法では日本語との共通点が目立つため、学習しやすいと感じる場面も多いでしょう。
また、アプリだけでなく、好きなK-POPを歌ったり、韓国ドラマを見たりするのも立派な勉強になります。分かるようになってくると、韓国語が一層楽しくなるでしょう。焦らず、自分のペースで学習を続けていってください。
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