栃木県の中学受験における特徴や現状について、また、気になる人気校の特色と難易度を一覧表にまとめました。

  • 栃木県で中学受験を考えている
  • 栃木県の公立中高一貫校もしくは私立中学受験の情報を知りたい
  • 中学受験はまだ検討中だが栃木県における現状を把握しておきたい

そんな保護者の皆さまに参考となるような情報をわかりやすくお届けします。

栃木県中学受験の特徴

栃木県は、都心部と比べるとそれほど多くの私立中学があるわけではありません。都心部のように激しい競争ではないものの、受験勉強が大変なことは同じです。

栃木県の私立中高一貫校では、作新学院高等学校のトップ英進部のように難関大学受験に特化したコースがあり、高い進学実績を誇るところもあります。その一方で宇都宮高等学校、宇都宮女子高等学校をはじめ、トップランクの公立高校は大学受験において高い実績をあげています。

地域によっては、公立中学の評判が今ひとつなので、栃木県内の私立中学に進学してから宇都宮高等学校などのトップ公立高校を目指すケースも見られます。また、地元の公立中学校のレベルが高い場合、あえて中学受験を避け、公立中学からそのまま公立高校への進学を目指す家庭も少なくありません。栃木県内では、公立中高一貫校やトップクラスの公立高校が依然として高い人気を保っています。

栃木県から東京都内の私立中学校を目指すケースは少ないですが、稀に新幹線を使って超難関校に通学する生徒もいます。埼玉県へのアクセスが良いエリアでは、大宮周辺の塾に通い、埼玉の私立中学を目指す家庭も多くはありませんが、一定数はいるようです。

栃木県中学受験「入試日程」

栃木県の私立中学は、11〜12月を中心に、1〜2月にも入試が実施されています。

【最新版】栃木県の中学受験の現状

栃木県内の中学受験の傾向と変化についても見ていきましょう。

まず、栃木県の私立中学校では、共学化が進んでいます。特に、「星の杜中学校」(旧・宇都宮海星女子中学校)は近年共学化され、男女を問わず受験者数が増加しています。また、佐野日本大学中等教育学校など、共学の私立中学校が高い人気を集めています​。

新設校に関しては、大きな動きはないものの、既存校が新たな特色を打ち出しつつあります。たとえば、國學院大學栃木中学校は、グローバル教育や人間性育成に力を入れており、これらのプログラムが受験者の間で注目されています​。

県立中学校では、宇都宮東高校附属中や矢板東高校附属中などが引き続き安定した人気を保っており、これらの学校は難易度も高い状況です。

このように、栃木県の中学受験においては、公立校への志望は依然として高いものの、私立中学の共学化や学校の個別の特色に基づいたコースの新設が進んでおり、これまでと比べて選択肢が増えている点が注目されます。

栃木県「主な私立中学の特徴と難易度一覧表」

学校名共学/男子/女子学校の特徴難易度(1-5)
作新学院中等部共学進学実績が高く、6年一貫教育で大学進学に強い★★★★
佐野日本大学中等教育学校共学中高一貫で日本大学への進学に有利★★★★
宇都宮文星女子中学校女子文武両道を重視し、きめ細かな指導が特徴★★★
國學院大學栃木中学校共学伝統校で國學院大學への進学実績が高い、グローバル教育を推進★★★★
白鷗大学足利中学校共学白鷗大学への進学に強く、英語教育に力を入れている★★★★
宇都宮短期大学附属中学校共学少人数制で個別指導に力を入れている★★
星の杜中学校共学2023年度から共学化、カトリック精神に基づく教育★★★

※難易度は偏差値や倍率等から推測しているもので、あくまで目安です。

※特進コースなど一部のクラスは偏差値が著しく高い場合があります。

※県内での難易度となります。

栃木県の公立中高一貫校

栃木県の公立中高一貫校

  • 宇都宮東高等学校附属中学校
  • 佐野高等学校附属中学校
  • 矢板東高等学校附属中学校

栃木県には3校の公立中高一貫校があります。これらの学校は県内在住の生徒であれば受験可能ですが、入試日程が同じため公立中高一貫校同士の併願はできません。

選考方法は3校とも共通で、適性検査・作文・面接によって行われます。また、小学校の「学習や生活の記録」も考査における参考資料となります。

受験倍率は、ここ数年は、宇都宮東が3〜3.5倍、佐野が2〜2.4倍、矢野東が1.5〜1.8倍あたりとなっています。

なお、宇都宮東高等学校附属中学校は、現在「併設型」中高一貫校として運営されており、高校からの募集も行っています。しかし、2024年〜2029年度第3期県立高校再編前期実行計画によると、令和12年度(2030年度)から高校での募集が停止されます。これにより、宇都宮東高校への進学を希望する場合は、中学受験が唯一の選択肢となります。

また、現在の小山高等学校は、同じ計画において中高一貫校化が予定されています。具体的には、令和9年度(2027年度)に中学校を設置し、令和12年度(2030年度)から高校の募集停止が予定されています。将来的には、栃木県の公立中高一貫校は4校となる見込みです。

参考:
第三期県立高等学校再編基本計画の策定について/栃木県

県立中高一貫教育校の概要/栃木県教育委員会

親子でよく話し合い、ベストな進路をめざそう!

栃木県のように公立高校の評判が高い地域では、そもそも中学受験をするか、それとも公立中学に進み高校受験に全力投球をするかの判断に迷うことも多いようです。いずれにしても、親子でよく話し合い、学校の評判や情報もしっかり収集することが大切です。

お子さまの個性や将来の希望を考慮し、ご家庭にとって最善の道を選んでいただければと思います。

編集:オンライン家庭教師GIPS

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