出版社水王舎
対象者偏差値50以上の高校を受験する人
難易度標準レベル
問題数7題
解説125ページ

・おすすめポイント
全体を通して先生とキャラクターの会話をベースに解説が進んでいくので、読みやすさがおすすめのポイントです。また、本書1冊で「国語=論理」という根本的な学習をすることができます。国語なんて勉強しても意味がないと考えている学生こそ、取り組むべき参考書です。マグレで点数を取るのではなく、国語の実力を高めたい学生におすすめです。

・注意点
問題を解くだけでは意味がありません。重要なことは、問題を解いて、答えがなぜそうなるのかを解説を読んで理解することです。そして、この問題だから答えはこうなるという漠然とした解き方ではなく、どんな問題でもこのように解けば確実に解けるようになるという「論理的な解法」を身につけることが大切です。目安は、問題を解く時間の2~3倍解説を読んで理解すると学習効果がアップします。

論説文の解法:論説①②

文章読解に必要な基本的なルールが解説されています。初めて知ることが多いと感じる人は、解説を何度も読んでしっかり理解することが大切です。国語のルールを知ることでどんな問題にも対応できる読解力・解法を身につけることができます。それこそが「論理的読解力」です。

小説問題の解法:小説①②

小説にも「どんな問題にも共通する解法」があります。登場人物のセリフ・場面・背景などの文脈=論理をつないでいくと、自ずと答えを導き出すことができます。あてずっぽうで何となく答えを選ぶのではなく、この答えしかあり得ないと思えるよう、この単元で論理的な解法を学習しましょう。小説問題は感覚の教科ではないので、得点アップに向けてしっかり対策することをおすすめします。

様々な文章:随筆・詩・短歌

随筆は、論説とは異なり「筆者が感じたこと」を論理的に書かれています。つまり、小説的な要素も含まれているのです。なので、随筆問題を解くときには、論説+小説問題の解法を使うということを意識すると良いです。この単元では、随筆だけではなく、詩や短歌の解法も学習することができます。入試では頻出ではありませんが、年度によって出題される場合もあるのでしっかり解法を身につけておくことをおすすめします。

時間がある時に公式集も読みたい!

付録として、論説・小説・随筆など、それぞれの問題の解法が公式集としてまとめられています。国語の時間に多くを費やせない人も、移動時間や休み時間などにサッと読むだけでも良いので、繰り返し目を通しておくと自然と論理的な解法が身につきます。